2007年
情報提供
過去の情報
  • 岡崎実( 佐渡市/佐渡総合病院)
  • 岩谷淳(佐渡市/佐渡市立両津病院)
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流行状況
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レポート
12/31 佐渡ではまだインフルエンザ流行を認めていませんが、年末年始以降の注意が必要です。感染性腸炎の、園や学校、スポーツクラブ活動、大勢の人が集まる場所へのお出かけ、を介しての感染が多くなってきています。両津地区の、一部の学校で見られていた流行性耳下腺炎の流行は一段落しましたが、潜伏期を経て、新年以降に発症が多くなる可能性もあります。水痘も一部の園で小流行しています。伝染性紅斑は一部の園で散発しています。12月初旬から一部の小学校で流行していた、咳のひどくなる気道感染症は落ち着いてきました。<岩谷>
12/22 インフルエンザの流行はありません。感染症は全体的に落ち着いています。RSウイルス以外の咳風邪がやや多いようです。一部にマイコプラズマ感染症が認められますが、主なものは気管支炎ウイルスによると思われます。ノロウイルス様の感染性胃腸炎がまだときどき認められます。水痘が小木地区などでまだ残っています。ムンプスはみられなくなりました。毎年半数近くの子どもたちがインフルエンザワクチンを接種してくれるようになり、集団免疫効果が上がっていることを期待したいと思います。重症のインフルエンザ合併症はここ数年認められておりません。<岡崎>
12/16 両津地区の小学校では、強い咳が長引く風邪が流行していますが、インフルエンザの発生はまだ把握していません。マイコプラズマ肺炎が見られます。感染性胃腸炎(連続する嘔吐が主症状のノロウイルス様と、軽症で下痢だけの胃腸炎と、保育園や学校によって、異なる胃腸炎が流行してようです)も増えてきました。流行性耳下腺炎は、いままで園児が流行の主体でしたが、ご兄弟を介して小学生の発症がみられはじめています。水痘も一部の園でまだ小流行しています。<岩谷>
12/8 佐渡でインフルエンザの流行はまだありません。水痘やムンプスはあいかわらず一部の保育園で流行が認められます。急性嘔吐を伴うノロウイルス様の感染性胃腸炎が増加しています。ひどい下痢や脱水はまれです。佐渡のインフルエンザ流行状況について、今年も例年どおり島内医療機関のほとんどのご協力が得られました。新潟大学公衆衛生学教室HPに毎週掲載される予定です。<岡崎>
11/28 流行性耳下腺炎、水痘はあいかわらず一部で流行しています。伝染性紅斑が園児と小学生に散見されます。感染性胃腸炎の患者さんも少し増えてきましたが、大きな流行は把握していません。発熱が続くアデノウイルス感染症も一部で小流行しています。今のところ、島内のインフルエンザの発生は把握していません。<岩谷>
11/17 都会ではインフルエンザA(H1)が流行しているとのことですが、佐渡ではまだ認められません。相川など一部保育園で水痘、ムンプスの小流行があります。少数ながら急性嘔吐を伴う胃腸炎、RSV以外の喘息様気管支炎も認められます。寒くなってきましたが冬本番の感染症はこれからのようです。今年はインフルエンザ流行が早まりそうですので、島外で風邪をもらい咳のある方はマスク着用をお願いいたします。<岡崎>
11/12 一部の園で、水痘、流行性耳下腺炎、感染性胃腸炎(軽症で下痢が数日続くがすぐに軽快)が小流行しています。
発熱が続くアデノウイルス感染症や、咳の続く風邪が散見されますが、大きな流行はありません。<岩谷>
11/2 引き続き、感染症は全体的に落ち着いています。RSウイルス以外の喘息様気管支炎がやや目立ち、国仲地区で水痘が少々、溶連菌感染症が週に3名、ロタウイルス以外の感染性胃腸炎やマイコプラズマ感染症も少々認められます。高熱が続くような風邪はまだ認められません。関東、関西では局地的にインフルエンザAの流行があり、学級閉鎖も出ているとのことです。今後、咳が出るときにはほかの人に迷惑をかけないようマスク着用をお願いいたします。<岡崎>
10/30 水痘が一部の保育園で、流行性耳下腺炎も一部の保育園で小規模に流行しています。寒くなり、咳鼻水の患者様、高熱のでる患者様、軽い下痢の患者様などの受診が多くなってきていますが、特定の疾患の流行は目立ちません。本日、リンゴ病が疑われる患者様が受診しましたので、他に発症がないかどうか注意しています<岩谷>
10/20 相変わらず感染症は落ち着いています。一部保育園で水痘が少々出ています普通感冒といっていいような、軽い鼻水と空咳から湿った咳が1週〜2週続く風邪や、一日で軽快する腹痛下痢の感染性胃腸炎が認められます。秋になってアレルギー性鼻炎や結膜炎、気管支喘息の増悪が少々目立ちますが、さほどひどくはありません。いよいよインフルエンザ予防接種が始まりました。ポリオやMRワクチンの後は4週間の間他の予防接種ができませんのでご注意ください。<岡崎>
10/13 朝晩寒くなり、軽い鼻水、咳の風邪の患者様と、喘息発作で受診する患者様が多くなってきました。流行性耳下腺炎が、一部の幼稚園で少し再燃しています。水痘の患者様も少数みられます。島内での麻疹の流行も収まり、一時期、ワクチン不足でご迷惑をおかけしていた麻疹・風疹混合ワクチンも、安定供給できるようになりました。1歳を過ぎてまだ1回目の麻疹・風疹ワクチンを接種していない方、来年小学校入学を控えてまだ2回目を接種していない方は、早めに接種することをお勧めします。<岩谷>
10/5 現在、感染症の大きな流行はありません。2〜3日の熱と1週間ほどの咳という気管支炎が少し増えているようです。気管支喘息の患者さんでは発作につながることがあります。また、アデノウイルス感染症、感染性胃腸炎が少々認められます。今年もすでにインフルエンザ予防接種シーズンになりました。昨年の副作用報告からタミフルは使いにくくなりましたので、ワクチン接種をお勧めいたします。<岡崎>
9/30 9月上旬以降は、両津病院でも麻疹の患者様を確認しておりません。水痘、おたふくの流行は収束しつつあり、週に1〜2人の発症です。ヘルパンギーナや、熱、頭痛などが主な症状の夏風邪の流行も小さくなってきました。代わって、熱はすぐに下がるものの咳が続く風邪が地域流行しているようです。今週は喘息発作を起こす方が少し多くなってきています。<岩谷>
9/21 麻疹確定患者さんの最終受診が9月5日でしたので、2週間以上経過いたしました。佐渡の麻疹流行は一応終結宣言してもいいかと思われます。佐渡の麻疹ワクチン接種率は昨年の就学時調査で99%と高く、ワクチン未接種者の感染は佐渡在住の方に限れば1歳になったばかりで間に合わなかった子と26歳成人例の2名だけでした。その1歳児は幸い軽症でした。島外で感染した麻疹患者さんが5名佐渡で発病してしまいましたが、最終的にはその後10名の2次発病者で済み、ワクチンの集団免疫効果が確認できたと思います。その他の感染症は落ち着いています。水痘、ムンプス、ヘルパンギーナが少数、溶連菌、無菌性髄膜炎が1名ずつ認められました。<岡崎>
9/18 ヘルパンギーナ、水痘、流行性耳下腺炎が一部で小流行していますが、それ以外の感染症は落ち着いています。麻疹は、今のところ大きな流行には拡大していませんが、いましばらく注意が必要です。<岩谷>
9/8 【麻疹】佐渡の麻疹は疑い例を含めると15名になりました。島外からの感染者が5名、そこからの2次感染者7名、さらに3次感染と考えられるものが3名でした。そのうち、ワクチン未接種者は3名(島外2、島内1)で、最も重症だったのは、26歳ワクチン未接種者でした。幸い、麻疹以外の感染症は落ち着いており、ウイルス性気管支炎、ヘルパンギーナ、蕁麻疹様発疹の認められるエンテロウイルス?感染症が少しずつ認められる程度です。引き続き、麻疹流行予防にご協力をお願いいたします。感冒症状があれば登校を控えてください。<岡崎>
8/29 一部の保育園でヘルパンギーナが流行しています。おたふくかぜが小流行している保育園もあり、高熱と咳がひどいマイコプラズマ感染症も一部で流行しています。麻疹の患者様は、両津病院では8月上旬〜下旬にかけ、4名受診しています。1歳になったお子様は、すみやかなワクチン接種をお勧めします。<岩谷>
8/22 【麻疹】佐渡の麻疹は疑い例も含めると6、7例になりました。滋賀、埼玉、新潟からの帰省者および2次感染者と思われる方々です。幸い乳児例はありません。ワクチン未接種者は1名でそのほかは接種者でした。あと1週間ほどは注意が必要と思われます。ヘルパンギーナがわずかに認められますが、その他の感染症は落ち着いています。<岡崎>
8/10 【麻疹】今週、島内の高校生の麻疹例が両津病院にも受診されました。ワクチンを幼児期に接種してあったので軽症でしたが、佐渡総合病院でも、島内の高校生の麻疹症例が受診されています。今後の注意が必要です。流行性耳下腺炎が両津地区の幼稚園で、水痘が国中方面の保育園で流行しています。ヘルパンギーナが散見されますが、全体として感染症は落ち着いています。<岩谷>
8/4 【麻疹】7月31日より真野地区に帰省していた20歳の大学生が麻疹を発症いたしました。8月4日午後、39度の発熱、発疹を認めて佐渡病院救急外来で診断されました。それまで高熱ではなかったのでかなり外出されていたそうです。麻疹の潜伏期は平均11日ですので、お盆あたりから要注意です。最初は目やにや鼻水、空咳から始まります。ワクチン未接種の子どもはもちろん、ワクチン接種済みの10代20代も十分に警戒してください。<岡崎>
8/3 幼児が多いですが、小学生でも39度の高熱が3〜5日続くアデノウイルス感染症(咽頭結膜熱、プール熱、夏風邪の一種)が毎日数名認められます。その他の夏風邪であるヘルパンギーナや手足口病は目立ちません。咽頭結膜熱タイプでは夕方は高熱で朝になると下がり、わりと元気なのが特徴です。ムンプスと水痘は南部地区でまだ少数続いています。ワクチンを接種してくれる人が増えてきましたので徐々に終息してくれるだろうと期待しています。とびひが少々増えてきました。その他の感染症は夏休みで落ち着いています。<岡崎>
7/30 熱が主症状で咳がでない夏風邪(ヘルパンギーナ、アデノウイルスなど)と、高熱に強い咳を伴うマイコプラズマ感染症、マイコプラズマ様疾患の患者さんを比較的多くみかけます。国中方面の保育園では水痘が、両津方面の保育園では流行性時耳下腺が流行しているところがあります。<岩谷>
7/25 夏休みに入り、子どもたちはみんな元気に活動しています。夏風邪が少々と南部と両津地区で少数のムンプス、水痘以外、感染症の流行はありません。ここ数年は無菌性髄膜炎の流行も認められません。プールが始まりましたが、プール熱とも呼ばれる咽頭結膜熱は少なくなりました。これからは細菌性食中毒の季節になりますので、食物の保存、手洗いなどご注意ください。<岡崎>
7/11 小木小学校ではクラスの半数以上がムンプス(おたふくかぜ)に罹患している学年があります。両津加茂小学校でも認められます。水痘がトキっこ保育園で、また、夏風邪といわれるアデノウイルス感染症やヘルパンギーナが増加しており、マイコプラズマ感染症も各地で認められています。のどの風邪は夕方の高熱が持続しますが、午前中は元気になる子が多いようです。夜の熱がしっかり下がってから登園するようにしてください。<岡崎>
7/9 佐渡では麻疹は認められません。小木小学校でムンプスが流行しています。ムンプスではムンプス難聴という難治性合併症があります。予防接種がありますので、ご利用ください。その他、各地で高熱の風邪が増えています。一部はアデノウイルス感染症であることが証明されています。気管支炎や遷延する咳の風邪もやや目立ちます。胃腸炎や溶連菌、マイコプラズマ感染症はほとんど認められなくなりました。<岡崎>
6/27 佐渡では麻疹発生はありません。結膜炎や咽頭扁桃炎を伴うアデノウイルス感染症が認められており、中には5日以上夕刻から39度以上の高熱が続く子どもがいます。熱が下がっているときに元気であれば心配ありません。マイコプラズマや気道感染ウイルスによる気管支炎や肺炎、気管支喘息の増悪が少々認められています。溶連菌感染症や感染性胃腸炎も少数になりました。急に熱が出て夏かぜといわれるヘルパンギーナ様の咽頭所見が認められる子どもも出始めました。水痘とムンプスが南部を中心に少数残っています。夏休みまであと1ヵ月、ほとんどの子どもたちは元気いっぱいです。<岡崎>
5/27 麻疹は佐渡島内では認められません。連休から2週以上たち、一般的な潜伏期を超えました。連休中の人の移動による麻疹流行は避けられたようです。インフルエンザは金井の一部でB型が残っていますが、A型は終息しました。南部地区のムンプスが少数認められます。今年はロタウイルスの大きな流行はありませんでした。RSウイルス以外の喘息様気管支炎が小流行しています。hMPVやhBVといったウイルスの可能性があります。保育園に入った乳幼児で中耳炎がよく見られますが、重くなることはまれです。あわてる必要はありません。<岡崎>
4/27 インフルエンザA感染症は両尾、吉井など一部を除いてほとんど認められなくなりましたが、金井地区でインフルエンザBが小流行しています。両津地区ではムンプスや溶連菌が認められ、その他、マイコプラズマ肺炎やノロウイルス様の胃腸炎もまだ散発しています。新学期の疲れからか体調を崩す子どもたちが増えているようです。関東地区で麻疹の流行があり、連休中の人の出入りで麻疹患者が発生しないかどうか心配しています。<岡崎>
4/12 インフルエンザAはほぼ終息し、B型も散発しましたが流行には到りませんでした。急性嘔吐が目立つノロウイルス様の感染性胃腸炎がまた各地で再燃しています。南部でのムンプスがなかなか終息せず続いています。RSウイルスや溶連菌感染症もときどき認められていますが流行というほどではありません。新年度となって新しい集団生活が始まりました。感染症流行予防のために、うがい、手洗い、マスクの習慣づけをよろしくお願いいたします。<岡崎>
3/24 A型インフルエンザの流行は終息しつつあるようです。まだB型の流行はありません。新潟方面ではB型が増加しているようですので、そのうち島内でも流行すると考えられます。一旦終息していたノロウイルスと考えられる感染性胃腸炎が再流行しています。相川方面では溶連菌感染症、羽茂地区でムンプスが続いています。RSウイルス感染症も散発しています。春休みに入り感染症は少し落ち着きそうです。<岡崎>
3/10 A香港型インフルエンザの流行は相川や国仲方面から南部地域に広がり、終息傾向にありました。しかし、両津では一旦A型の流行が終息した保育園で再度A型インフルエンザの流行が起きています。おそらく、新潟で流行していたAソ連型インフルエンザの流行と思われます。一度インフルエンザに罹患した人も異なる型では他の人と同じように罹ってしまいます。また、B型の流行も新潟では報告されています。引き続き咳のある方はマスク着用をお願いいたします。<岡崎>
3/3 小児のインフルエンザA流行が続いていますが、今年は熱誠痙攣を伴うものが目立たず、A香港型の割には比較的軽症な印象です。治療薬タミフルについては相談して処方しないこともあります。両津地区でムンプスやノロウイルス感染症が一部保育園で残っており、羽茂地区でもまだムンプスが認められます。マイコプラズマ肺炎が散発的に認められ、その他溶連菌感染症やRSウイルス感染症、アデノウイルスあるいは手足の発疹を伴うエンテロ系ウイルス感染症と思われるものも地域流行しています。インフルエンザは3種類あり、本州ではB型もソ連型も認められているようですので、まだまだ油断はできません。咳が出るときはマスク着用をお願いいたします。<岡崎>
2/22 遅ればせながらA型インフルエンザが流行しています。両津の加茂小では学級閉鎖です。金井など国仲地区の学校でも徐々に増加しています。スポーツ活動など、学校をまたぐ集団活動で広がるようです。島内の各医療機関では島内インフルエンザ流行状況のポスターを毎週更新して掲示しています。また、新潟大学公衆衛生学教室のホームページからご覧いただくこともできます。その他、溶連菌感染症やRSウイルス感染症、ノロウイルス様感染性胃腸炎、アデノウイルス感染症も認められています。さらに花粉症も加わって気道症状が長引く子どもたちが増えてきました。<岡崎>
2/8 暖冬のせいか、インフルエンザに勢いはありません。新穂、金井でA型が小流行しています。そのかわりに、乳児のRSウイルス感染症がほぼ全島で流行しており入院患者さんが急増しています。ノロウイルス胃腸炎が両津の保育園や小学校、その他各地で散発的に認められ、ムンプスは羽茂と両津でなかなか終息せず、溶連菌感染症も両津、佐和田、小木地区を中心に流行しています。マイコプラズマ肺炎の峠は越えましたがまだ認められます。感染症の種類が多くなっており続けて感染される場合もあります。感染予防、栄養と休養をお願いします。<岡崎>
1/23 佐渡でもインフルエンザAの流行が始まりました。現在相川地区と真野地区で数名ずつ主に保育園児が罹患しています。あまり重症の方はいません。マイコプラズマ肺炎、ノロウイルス様胃腸炎、アデノウイルス感染症、溶連菌感染症もまだ散発しており、両津でRSウイルス感染症、羽茂でムンプスの小流行があります。ロタウイルス感染症も一名入院中です。多彩な感染症が認められますが大きな流行はありません。咳のある人は人ごみを避けてマスク着用して下さい。佐渡ではインフルエンザの登校許可を中止しておりますので、保護者の責任のもとに下熱後2日をおいて登校してください。<岡崎>
2007/
1/8
インフルエンザはまだありません。マイコプラズマ肺炎の流行が、小木や相川地区で、ムンプスや水痘が両津や南部地区で少数ずつ、溶連菌感染症やアデノウイルス感染症も散発的に認められます。RSウイルス感染症が増加する兆しはいまのところありません。ノロウイルスと考えられる感染性胃腸炎は少なくなりましたが、まだ救急外来を賑わしています。熱をしっかり通せば牡蠣鍋は大丈夫ですので、むやみに避ける必要はありません。<岡崎>
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