2004年
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  • 岡崎実( 佐渡市/佐渡総合病院)
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レポート
12/27 水痘流行がなかなか終わらず、赤泊、小木から、真野、新穂、畑野など国仲方面に進出してきました。早く感染しておきたいなどと合併症の危険を冒すより、予防接種をお勧めいたします。アデノウイルスをはじめとした高熱の咽頭炎があり、咳のしつこい風邪ではRSウイルス、マイコフ゜ラス゛マ、百日咳なども少数ずつ認められています。アデノウイルスは胃腸炎でも検出されています。インフルエンザ流行はまだ認められませんが、そろそろのようです。<岡崎>
12/13 水痘の流行が細々と続いています。赤泊、小木、新穂の保育園で数名ずつです。今のところ脳症などの重症合併症はありませんが、中にはかなりたくさん発疹がでる子がいます。当院では水痘6000円で予防接種をしています。ご利用ください。佐和田地区の幼児が抗原検査でインフルエンザA陽性でした。しかし臨床症状は喘息様気管支炎であり、典型的インフルエンザとはいえませんでした。その後の流行もありません。RSウイルスをはじめとした気管支炎が少し増えてきていますが、感染症はずっと落ち着いたままです。<岡崎>
12/3 アデノウイルス胃腸炎、百日咳、RSウイルス感染症がそれぞれ1名ずつありましたが、その後のひろがりはありません。インフルエンザの検査が弱く陽性に出た幼児が1名いましたが、その後続くことなくまだインフルエンザの本格的な流行とはいえないようです。水痘が両津、赤泊で少数残っています。<岡崎>
11/25 赤泊での水痘の小流行以外、あいかわらず感染症流行は認められません。佐和田でインフルエンザと診断された高校生がいたとの情報がありましたが、その後の集団発生はありません。発熱が1日から3日の気道感染症や、感染性胃腸炎は認められますが、いずれも軽症です。溶連菌やマイコプラズマ感染症も最近は1週間に1例〜3例です。インフルエンザの予防接種が進行中ですが、ここ数年のように年明けまで本格的な流行が始まらないことを祈っています。<岡崎>
11/4 赤泊で流行している水痘が羽茂保育園でも認められるようになりました。佐和田で手足口病が少数診断されています。その他の感染症は落ち着いており、最近は熱が出る子もほとんどいません。感染症の落ち着いている今のうちにできるだけ多くの人にインフルエンザ予防接種をすすめたいと思います。<岡崎>
10/22 赤泊保育園と小木保育園で流行していた手足口病は少なくなってきました。重症合併症は1名もありません。両津でマイコプラズマ感染症や急性胃腸炎が認められています。最初のどが痛くて1日から3日の高熱、そして軽い咳が残る風邪が小流行しています。喘息誘発の原因になることもあります。畑野と赤泊で水痘が少数認められています。全国的に細菌性髄膜炎が増加してきたとの情報があり、注意して動向をみております。<岡崎>
10/7 手足口病の流行が、赤泊から小木保育園に拡大しています。幸い重篤な合併症はありません。手洗いの励行をよろしくお願いいたします。その他、アデノウイルス胃腸炎、溶連菌感染症、鼻カゼによる喘息発作、マイコプラズマ気管支炎、クループ症候群などがわずかずつ認められます。インフルエンザ予防接種が始まります。今年は株が2/3替わりましたので毎年接種していても2回接種したほうが安心です。<岡崎>
9/30 赤泊保育園で手足口病が流行しています。軽い発熱を伴う子どももいますが、ほとんどは軽い口内炎と発疹ですんでいるようです。今のところ髄膜炎などの合併症は認められません。ムンプスが金井と羽茂、水痘が佐和田、アデノウイルス胃腸炎が相川、溶連菌が金井で1名から2名ずつ診断されています。<岡崎>
9/20 現在アデノウイルス胃腸炎が相川や金井で小流行しています。ロタウイルスと同様の白色水様便で、長引くこどもは1週間近く下痢があります。溶連菌が金井と佐和田で、水痘が畑野と小木マイコプラズマが両津、手足口病が金井でそれぞれ数名です。感染症の大きな流行は相変わらず認められません。今年は本当に感染症の少ない年だと思います。<岡崎>
9/3 新学期が始まりました。感染症は相変わらず落ち着いています。発熱以外に症状の乏しい咽頭炎と、長引く下痢のアデノウイルス胃腸炎が少々認められます。とびひもだんだん少なくなってきました。長引く咳ではマイコプラズマ感染症がわずかに認められています。台風は大荒れでしたが、子どもたちの感染症はきわめて静かな夏でした。<岡崎>
8/16 相変わらず感染症の大きな流行はありません。帰省された子どもで3名ほどムンプスの患者さんがいました。今後流行する可能性があります。キャンピロバクター胃腸炎の方が一名いました。食中毒は要注意です。その他では、1日から3日くらい高熱がでる夏かぜ(咽頭炎やヘルパンギーナ)がときどき認められる程度です。子どもたちはみんな元気に夏休みを楽しんでくれているようです。<岡崎>
7/31 暑くなりました。プールが始まって熱を出す子どもが増えています。ほとんどが熱だけで軽症です。アデノウイルス咽頭炎やヘルパンギーナといった、夏かぜウイルスによるものです。今年はまだ無菌性髄膜炎の流行もありません。たくさん汗をかくせいか、とびひ(ブドウ球菌による皮膚感染症)が増えてきました。とくにもともと皮膚炎のあるアトピーの患者さんはご注意ください。<岡崎>
7/22 相変わらず全島的な感染症の流行はありません。真野と佐和田の保育園で少数ですが水痘がまだ認められます。マイコプラズマ感染症もほとんど認められなくな りました。全国的にはプール熱が流行しているとのことですが、佐渡での流行はあまりひどくありません。感染しても軽症が多いようです。<岡崎>
7/12 感染症は落ち着いており、子どもたちはみんな元気に生活しています。真野の水痘の流行はまだ続いています。マイコプラズマ感染症も少々認められますが、明らかな肺炎は週に1−2例です。溶連菌感染症もほとんどありません。軽症の感染性胃腸炎がわずかに増えてきた印象です。このままお待ちかねの夏休みに突入しそうですね。<岡崎>
7/1 マイコプラズマ感染症はしつこく残っていますが、重症例は多くありません。水 痘が真野、溶連菌が金井や両津で少々認められます。プール熱などのアデノウイルス感染症、ヘルパンギーナをはじめとしたエンテロウイルス感染症など、いわゆる熱が高くて長引く「夏かぜ」がポツポツ出てきました。サルモネラ腸炎が一名診断されました。引き続き食中毒にご注意ください。<岡崎>
6/14 マイコプラズマ感染症はやや減少してきましたが、パラインフルエンザウイルスなどが疑われる咳風邪は残っています。眼やにが目立つ咽頭結膜熱や、のどが痛いヘルパンギーナなど、熱のでる夏かぜもあります。溶連菌感染症は真野や佐和田、赤泊で診断されています。真野や小木で水痘、真野ではムンフ゜スも1名でました。キャンピロバクター腸炎が2名あり、気温があがると細菌性胃腸炎が増加してきます。食品の保存にはご注意ください。<岡崎>
6/4 佐和田の保育園で溶連菌が流行中です。また金井および佐和田で水痘が少数出始めました。全島でマイコプラズマ感染症による気管支炎や肺炎が認められます。マイコプラズマ以外の咳風邪もあり、熱の出る夏かぜの一種であるヘルパンギーナも少数ですが診断されています。感染症も徐々に夏型になってきました。<岡崎>
5/21 佐渡では感染症は落ち着いています。軽いインフルエンザのような風邪は、保育園を中心として流行しています。3日〜5日間高熱が出る場合もありますが、ひきつける子はいません。マイコプラズマ感染症がやや増加しています。しつこい咳がつらそうなら一度受診してみてください。ロタウイルス胃腸炎はもう全くみられなくなりました。<岡崎>
5/8 ロタウイルス胃腸炎は少し落ち着きました。マイコプラズマやアデノウイルス、溶連菌感染症、水痘、ムンプスなど少数ずつ認められます。その他、新しく保育園に入った子どもの咳や熱カゼがあります。感染症は落ち着いていますが、寒暖の差が激しい日には、気管支喘息の発作が認められます。これから運動会の練習もありますので体調管理に注意してください。<岡崎>
4/20 新学期が始まり、感染症が増加してきました。麻疹やインフルエンザは終わりましたが、ロタウイルス胃腸炎やマイコプラズマ感染症が増加してきました。わずかに佐和田で水痘が、畑野で溶連菌が認められます。また新入園児などでアデノウイルス咽頭炎により5日間ほど夕方の高熱が持続することがあります。これから気管支喘息の増悪期に入ります。またしっかり予防してゆきましょう。<岡崎>
4/6 インフルエンザBは真野から広がることはありませんでした。インフルエンザはほぼ終息したと考えてよさそうです。気管支炎や感染性胃腸炎、水痘が少々認められる程度で、感染症は落ち着いています。麻疹はここ1ヵ月まったく認められません。<岡崎>
3/28 インフルエンザAの流行が再燃しています。真野や金井といった国仲地方での流行です。真野第一保育園ではインフルエンザBも同時に流行していますのでご注意ください。あとは両津から国仲方面では乳児でRSVをはじめとした喘息様気管支炎の流行が認められており、喘鳴や咳、咳による嘔吐が2週間から3週間続く場合があります。その他、溶連菌感染症が新穂と金井、水痘が畑野、佐和田、金井、マイコプラズマ感染症が新穂や相川で診断されています。さらに、花粉アレルギーのシーズンでもあります。急に暖かくなって風のある日に外出した翌日、咳と鼻水で来院される方が結構います。<岡崎>
3/18 ここ2週間、麻疹の発生はなく、今回の麻疹流行は制圧できたと考えています。ただし、佐渡島内ではいつでも麻疹が流行する可能性があるということであり、ワクチン接種対象者の方は早めに接種をお願いいたします。あとは、あまり感染症の流行はありません。インフルエンザAが少々残っています。水痘が金井、佐和田、両津の保育園で流行しはじめました。溶連菌感染症も国仲で数名、そのほかマイコプラズマ感染症、RSウイルスによる気管支炎、感染性胃腸炎などが散発しています。<岡崎>
3/6 麻疹の流行はおさまりつつあります。結局成人麻疹が疑い者を含めて18-20名、小児の麻疹も5-6名になりました。2月中旬に感染した麻疹患者さんがおられれば、そろそろ発症するころですが、6日現在明らかな麻疹発症はありません。インフルエンザAが少々残っています。水痘が金井の保育園で流行しはじめました。金井小学校で感染性胃腸炎の流行が認められます。溶連菌感染症も国仲で数名おり、そのほかマイコプラズマ感染症、RSウイルスによる気管支炎などが散発しています。<岡崎>
2/29 島内ではひき続き麻疹が流行中です。成人麻疹が10名、小児も5名になりました。今後、3月初めに第3波が予測されています。発熱、咳、目やにが認められる場合は注意してください。麻疹ワクチンを接種したことのある人や0歳児は、症状が典型的でないことがあります。熱がでて3-4日目の小さな発疹に注意してください。佐渡病院小児科では3500円で麻疹ワクチンの臨時接種を行っています。小児科外来にお問い合わせください。<岡崎>
2/19 島内では麻疹が流行中です。最初は成人麻疹が5名で、その後3名の乳幼児の麻疹患者さんが出ています。佐渡病院のSARS用隔離病棟にて現在2名が治療中です。接触された可能性のある方々には連絡させていただき対策をとらせていただいています。インフルエンザAの流行も相変わらず続いています。麻疹は空気感染です。これ以上麻疹ウイルスを蔓延させないためにも、麻疹ワクチンは早めに接種してください。<岡崎>
2/10 成人で麻疹患者さんが出ています。両津で2名、および真野、相川の20代の方々です。感染源は不明ですが、いずれも2月初旬よりの発症ですので、2月の中旬から発熱された場合には麻疹の可能性も考えておく必要がありそうです。インフルエンザAの流行もやや拡大しており、麻疹と初期症状が似ていますので診断には一苦労しそうです。麻疹を蔓延させないためにも、ワクチン接種されていない方々は早めに接種してください。<岡崎>
2/9 インフルエンザの患者さんは、全島でみられるようになりましたが、昨年と比較して非常に少ないようです。高校生や中学生の流行も小学生や保育園にそれほど広がっていません。RSウイルスやそのほかのウイルス、あるいはマイコプラズマなどの呼吸器感染症は平年どうり認められます。国仲を中心に溶連菌感染症がまだ散発しています。急に嘔吐する胃腸炎も相変わらず残っています。<岡崎>
1/28 中学校を主体にインフルエンザの流行が始まりました。まだ乳幼児には広がっていませんが、これから増加してゆく可能性があります。今のところほとんどA型で、熱性痙攣や肺炎、インフルエンザ脳症のような重症型はみられていません。流行としてはまだ小規模という印象です。金井や畑野で溶連菌感染症がまた少し増加しています。相変わらず急に腹痛や嘔吐が始まる、ノロウイルスらしい胃腸炎も残っています。<岡崎>
1/22 どうしたわけか、冬休みがあけたというのにインフルエンザの流行はありません。小木、畑野、両津で数例散発しているほかは、静まり返っています。今年のインフルエンザウイルスは、抗原性の変化がまだ小さいのでしょうか。一部RSウイルスが証明される気管支炎、細気管支炎の増加が認められますが、そのほかの感染症はほとんどみられません。<岡崎>
1/14 冬休みは終わりましたが、佐渡の小児にインフルエンザの流行はありません。成人では少々認められてきています。年末年始に、両津病院で数名の小児がインフルエンザと診断されましたが、その後また落ち着いたままです。RSVをはじめとした気管支炎、アデノウイルス感染症、感染性胃腸炎の患者さんが少々おられます。これから受験シーズン、インフルエンザが大流行しないことを祈っています。<岡崎>
2004
1/7
両津のインフルエンザの患者さんは12月23日以降は増加していません。冬休みあけからが本格的な流行開始でしょうか。ノロウイルス(SRSV)らしい胃腸炎が両津を中心に続いています。RSウイルスをはじめとした気管支炎は散発しています。溶連菌感染症や水痘は、認められなくなりました。百日咳の乳児が1名入院していましたが、流行というわけではありません。<岡崎>
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