2005年
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  • 岡崎実( 佐渡市/佐渡総合病院)
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レポート
12/31 相川病院から島外出張後のインフルエンザ感染症の報告がありました。幸い、長い冬休みになりましたので、本格的流行は1月中旬以降と思われます。水痘がまた小木、羽茂、畑野に、溶連菌感染症が佐和田、真野、金井、ノロウイルスが考えられる感染性胃腸炎が両津、小木、佐和田、金井、新穂に、ムンプスが佐和田地区にそれぞれ少数ずつ認められます。マイコプラズマ感染症も少数ですが続いています。島外ではインフルエンザの流行が始まっています。人込みはできるだけ避けるように心がけうがいや手洗いの励行、感冒症状があるときの安静をお願いします。<岡崎>
12/26 島内ではまだインフルエンザは確認されていません。ノロウイルスと考えられる急性嘔吐症が学童に認められるようになりました。急激な腹痛嘔吐で発症しますが半日ほどで軽快しています。その他マイコプラズマ感染症と溶連菌感染症が少数ずつ、金井地区保育園にムンプスがわずかに残っております。両津地区でRSウイルスによる細気管支炎が認められました。この冬、インフルエンザ流行が始まりましたら島内流行マップを掲示したいと考えています。<岡崎>
12/12 ムンプスが佐和田、真野、金井地区の一部の保育園や小学校で、溶連菌感染症が新穂や佐和田など国仲方面を中心に増加しています。水痘が金井や新穂、両津の一部で散発しており、ノロウイルスが疑われる感染性胃腸炎が羽茂地区で流行しています。高熱のカゼもみられますが、インフルエンザの流行はまだ確認されていません。マイコプラズマ感染症はやや減少してきましたが、咳のしつこいカゼは少なくありません。<岡崎>
12/1 インフルエンザの流行はありません。水痘が両津の一部で少数残り、ムンプスが佐和田で少数認められています。マイコプラズマによる気道感染症、および溶連菌による咽頭炎がやや増加しています。それ以外にも咳の出るカゼがありますが、RSウイルス細気管支炎のような重症型の流行はありません。ウイルス性胃腸炎の流行もなく、感染症は全体的にずっと落ち着いています。<岡崎>
11/17 マイコプラズマ感染症に伴う肺炎、気道感染症が増加しています。金井や佐和田でムンプスが小流行しています。最近、ムンプスによる難聴が意外に多いことが報告されていますので、保育園にあがる前に予防接種をすることをお勧めいたします。嚥下痛のある溶連菌感染症も増え始めました。インフルエンザAが岩手県や山梨県、関西、九州方面で局地的に出始めていますが、まだ大きな流行ではないようです。<岡崎>
10/27 水痘はその後増加していません。佐和田地域でムンプスの小流行が続いています。マイコプラズマ肺炎が増加傾向にあり、高熱で入院になる子どももでてきました。相変わらず1日〜3日間の熱の咽頭炎が認められ、場合によってはその後1週間前後の咳があり、気管支炎になることもあります。気圧の谷が通過するときには気管支喘息発作が増加しています。インフルエンザの予防接種が島内の医療機関で始まっています。<岡崎>
10/15 しばらく落ち着いていた水痘ですが、水津地区で小流行です。ムンプスが佐和田を中心に流行しています。髄膜炎が一名入院されました。相変わらずマイコプラズマをはじめとした咳風邪が流行していますが、軽症です。佐渡の2004-2005シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種者統計では、今年はA型流行が4月と例外的に遅かったこともあり、残念ながらワクチンが明らかに有効とはいえませんでした。今年は期待できるでしょうか?<岡崎>
9/17 夏かぜのヘルパンギーナは減少しましたが、手足口病が相川方面で小流行しています。マイコプラズマ感染症が真野、相川、金井地区で少数ずつですが認められています。その他にもしつこい咳のカゼが多くなってきました。もともと気管支喘息が悪くなる時期ですが、咳カゼが喘息発作のきっかけになることもあります。夜に安眠できないような咳があるときには受診することをお勧めします。<岡崎>
8/27 相変わらず感染症の大きな流行はありません。マイコプラズマ感染症が国仲地域でやや増加しています。夏かぜのヘルパンギーナや手足口病、そして水痘もかなり減少しました。喘息様気管支炎がわずかに増加してきたようです。これは秋カゼといえるでしょうか。<岡崎>
8/8 保育園を中心にヘルパンギーナが流行しています。急に39℃前後の高熱になりますが意外と元気で1-3日で軽快しています。他の感染症はあまりありませんが、水痘は相川、畑野、金井、真野でまだ残っています。マイコプラズマ感染症が真野地区で、溶連菌感染症が佐和田で認められました。先日、重症のサルモネラ胃腸炎が入院となりました。食中毒の季節です。油断禁物です。<岡崎>
7/22 水痘はまだ両津、相川、金井、畑野に少数ずつ認められ、なかなか終わりません。マイコプラズマ感染症が真野地区を中心に国仲方面で広がっており、広範囲の肺炎を認めた患者さんが2名入院になりました。溶連菌感染症も毎週5例前後は診断されています。ヘルパンギーナや手足口病といった夏かぜが増えてきました。プール熱は塩素管理が上手くいっているのかそれほど増加していません。日本各地でセレウス菌などの集団食中毒が報告されはじめています。野外での食事やお弁当には十分ご注意ください。<岡崎>
7/14 感染症は落ち着いています。水痘と溶連菌感染症が金井と佐和田地区で少々残っています。真野地区を中心にマイコプラズマ感染症が認められ、咳が長引く原因のひとつになっているようです。一部に胃腸炎もありますが、まだ明らかな細菌性胃腸炎は出ていません。これから食中毒の好発シーズンです。室温に長く放置されていた肉類や魚肉類、乳製品にはご注意ください。<岡崎>
7/7 感染症の流行はありません。佐和田で水痘が残っています。プール熱が軽症も含めて少し認められます。塩素濃度の管理がしっかりしていればあまり増加しないと思います。体調不良の人は他の人にうつさないよう無理にプールに入らないほうがいいでしょう。溶連菌感染症やマイコプラズマ感染症が週に数名診断されていますが、流行というほどではありません。これから夏かぜウイルスによる髄膜炎が出やすい季節になります。高熱、頭痛、嘔吐が特徴的です。<岡崎>
6/24 明らかな感染症の流行はありません。水痘が小木、真野、畑野、両津で少々、溶連菌も金井と畑野で、マイコプラズマ感染症で咳が長引く人が金井、真野、畑野で少々です。夏かぜウイルスらしい咽頭炎で3日前後の発熱の患者さん、あるいは急性結膜炎の患者さんが少しずつみられるようになりました。プールが始まりますので、プール熱の流行が心配です。結膜炎のひどい人は無理をしないでプールはお休みにしてください。<岡崎>
6/14 4月から保育園に入った子どもたちの繰り返す気道感染症や中耳炎以外は、感染症はおちついております。両津、羽茂、金井、相川、小木、真野の保育園で水痘が細々と小流行を繰り返しています。金井と佐和田では溶連菌感染症が認められ、アデノウイルス咽頭炎も混在しています。相川ではヘルパンギーナという夏かぜがみとめられ、咽頭炎の一部にはこうしたウイルスがからんでいるようです。子どもたちの病気からも、いよいよ夏が近づいてきていることが感じられます。とびひの子も出てきましたので、着せるものの調節やシャワーによる清潔など、夏のスキンケアをお願いします。<岡崎>
5/27 インフルエンザの流行は認められなくなりましたが、保育園を中心に高熱の続く咽頭炎や、咳の長引く気管支炎が増えています。一部はアデノウイルスやマイコプラズマ感染症で、その他いろいろなウイルス感染症があるようです。もともと気管支喘息のある子どもでは喘息発作が誘発されています。国仲や羽茂の保育園で水痘流行がまだ継続しています。畑野と真野で溶連菌感染症が数名います。ロタウイルス胃腸炎も小流行していますが重症は少ないようです。<岡崎>
5/9 今年のインフルエンザAは結局連休中まで残っていました。よく似た症状の高熱の咽頭炎が認められています。アデノウイルス咽頭炎ではないようです。ロタウイルス胃腸炎が増加してきました。水痘も相変わらず国仲方面と羽茂で流行しています。金井で溶連菌が少数ですがでています。全般的には感染症は落ち着いています。<岡崎>
4/19 インフルエンザAの流行が真野保育園など全島の保育園で続いています。Bはほとんど認められなくなりました。残念ながら昨年に接種したインフルエンザワクチンの効果が低下する時期になってからの流行となってしまいました。水痘が金井、佐和田、羽茂保育園を中心に流行しています。ロタウイルス胃腸炎やマイコプラズマ感染症が散発しています。<岡崎>
4/12 残念ながらインフルエンザAの流行が春休みが過ぎても両津、金井、佐和田の保育園を中心に持ち越してしまいました。金井と佐和田は水痘も流行しています。1ヶ月前Bに罹患した後にまたAにかかってしまう子どもや水痘とAを同時に発病してしまう子どもたちがいます。溶連菌が真野、相川に、マイコプラズマが金井で、ロタウイルス胃腸炎が両津で認められます。毎年のことですが、新入園児たちの上気道炎や中耳炎による受診が増えています。<岡崎>
4/2 インフルエンザは少なくなりましたがA型が佐和田などで残っており、入園式や入学式に残念ながら間にあわない子どもたちがいます。ロタウイルス感染症が両津、新穂地区の保育園で流行しはじめました。水痘やアデノウイルス咽頭炎、マイコプラズマ感染症、溶連菌感染症も細々と認められています。<岡崎>
3/25 インフルエンザは峠を越したようです。ぐんと数が減り、症状も軽くなりました。これまではA型がB型よりも多くなることは一度もなく、例年にない奇妙な流行パターンでした。これから春休みに入りますのでインフルエンザ罹患者はほとんどいなくなると予想しています。例年ですと、ロタウイルス感染症が春に流行していましたが、今年はありません。その他の感染症も落ち着いており、新学期はみんな元気に迎えられそうです。新しく保育園に入る子どもたちはしっかり栄養をつけておきましょう。<岡崎>
3/15 相変わらずインフルエンザの流行が持続しています。いまだにB型が主流で、咽頭痛が強い印象です。一方今年のA型流行は今のところあまり勢いがありません。溶連菌と水痘が相川や佐和田、真野などの西側地区と両津の一部で認められています。体調不良の時には免疫力を高めてウイルスと闘うため、十分な休養をお願いいたします。<岡崎>
3/9 3月に入ってからインフルエンザが猛威をふるっています。まだB型が主流ですが、両津、国仲方面を中心にA型が混在してきました。すでに両方に感染した幼児もいます。学級閉鎖も増加しています。相川地区の保育園で溶連菌感染症が、佐和田地区でロタウイルス胃腸炎が認められています。花粉症シーズンでもありますし、特に受験生のみなさんにはマスク着用をお勧めしています。<岡崎>
3/1 2月に入ってから少しずつ増加していたインフルエンザですが、現在全島で大規模な流行です。ほとんどがB型ですが、両津、佐和田、畑野方面を中心にA型も散見されます。佐渡では病院の治癒証明を廃止しています。軽い症状でもウイルスを持っていることがありますので、ルールを守り下熱後2日は登校を待ってください。だいたい5日から1週間かかります。水痘が両津、佐和田に、溶連菌が相川、佐和田、両津で認められており、他にも一部でインフルエンザではない高熱の咽頭炎も混在しており、臨床症状による区別が難しい場合があります。<岡崎>
2/24 インフルエンザ流行が広がっています。まだB型が優勢ですが、A型も両津や金井で認められており、軽症のインフルエンザ脳症やインフルエンザ筋炎の患者さんもいます。溶連菌が相川と両津で、水痘が相川で流行中です。一部にはノロウイルスと思われる胃腸炎が残っている保育園もあります。その他、高熱のみの咽頭炎や結膜炎を伴う咽頭炎も認められます。熱の原因はすべてインフルエンザというわけではありません。今はあまり苦しくないマスクがあります。自分の喉のためにも他に迷惑をかけないためにもマスク着用をお願いいたします。<岡崎>
2/15 インフルエンザBが国仲方面を中心に拡大していますが、大流行まではいきません。佐渡病院で1日3-5名くらいです。14日に両津でインフルエンザAが数名出はじめました。水痘もまた相川、佐和田、両津で流行中です。RSウイルスやマイコプラズマによる咳、ノロウイルスが疑われる嘔吐、溶連菌による咽頭痛、アデノウイルスによる夕方の長い熱などは相変わらず少数ずつ認められています。<岡崎>
2/8 ついに2月4日インフルエンザBが検出されました。新穂のトキッ子保育園で2名です。非常にまれですが、流行開始時はインフルエンザ脳症が発生することがあります。わけの分からないことを言ったりする錯乱症状が認められたらすぐに病院に来てください。また、水痘の流行が金井や佐和田方面で再燃傾向です。成人も感染しています。繰り返しますが水痘ワクチンをお勧めします。嘔吐症が主体の胃腸炎、溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症も変わらず認められています。<岡崎>
1/31 やはり先週のインフルエンザ流行予想はみごとにはずれて、現在まだ島内での流行は認められません。この週末の寒波ではどうでしょう。水痘流行があいかわらず細々と続き、RSウイルスやマイコプラズマの気道感染症、ノロウイルス胃腸炎、アデノウイルスや溶連菌の咽頭炎など、あいかわらず少数ずつ診断されています。保育園で重ねて風邪をもらい、体力を消耗してこじらせている乳幼児がいます。1回きちんと治るまで保育園はお休みしたほうが無難ですよ。<岡崎>
2005
1/7
年末年始で水痘の流行は少し落ち着いたようです。感染症の流行はありません。少数の胃腸炎が認められますが、重症の脱水症はありません。RSウイルス、アデノウイルス、溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症も少数ずつです。人の出入りが多い年末年始にインフルエンザ流行が始まることが多いのですが、今年はそういうこともありませんでした。昨年は本当に感染症が落ち着いている年でした。今年もまだ静かです。<岡崎>
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