2003年
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  • 岡崎実( 佐渡・金井町/佐渡総合病院)
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レポート
12/23 両津からインフルエンザの患者さんの報告がありました。いよいよインフルエンザの流行が始まりそうです。今年は、例年以上にインフルエンザワクチン接種にご協力いただいていますので、インフルエンザウイルスにとって、佐渡は増殖しにくい環境だと思いますが、いかがでしょうか。金井の溶連菌、小木の水痘の流行は終息しつつあります。咳かぜウイルスによる気管支炎、SRSVらしい胃腸炎はまだ認められています。<岡崎>
12/4 両津の小学校を中心に発熱も伴う感染性胃腸炎が流行しています。金井では小学校を中心に溶連菌感染症、小木の保育園では水痘、新穂では手足口病の小流行が認められます。他県ではすでにインフルエンザが確認されているようですが、佐渡ではまだインフルエンザの流行はありません。<岡崎>
11/27 両津ではまだ感染性胃腸炎が保育園で流行し、マイコプラズマ感染症や咽頭結膜熱などが散発しています。その他、島内で水痘や溶連菌感染症が少数、また、咳の長引くRSウイルス細気管支炎や、頚部リンパ節が腫れるEBウイルス感染症が数名認められました。今年も、着々とインフルエンザワクチンが施行されており、冬に向けての準備はととのってきたようです。<岡崎>
11/10 両津の海星保育園で感染性胃腸炎がやや流行し、マイコプラズマやアデノウイルス感染症が散発しています。その他、島内で水痘やムンプス、溶連菌感染症が少数散発といったところで、流行にはなっておりません。相変わらず、佐渡では感染症は落ち着いております。受験を控えた子どもたちは追い込みで忙しいでしょうが、勝負のときに寝込まないように、インフルエンザワクチン接種をお勧めします。<岡崎>
10/31 羽茂地区の小型球型ウイルスによる食中毒はその後小木や国仲の一部でやや多めに認められましたが、その後は落ち着いています。その他の感染症の流行はありません。溶連菌感染症が週に1-2例で、あとは気管支炎が散発的に認められる程度です。入院となる患者さんはほとんどいません。<岡崎>
10/24 感染性胃腸炎の小流行が続いていましたが、10月18日、羽茂小学校で小型球型ウイルスの食中毒がありました。40-50名が発症し、佐渡病院救急外来や羽茂病院、榎医院で点滴治療を受け、嘔吐がおさまらなかった2名は佐渡病院に入院となりました。羽茂町の中学生や大人、小木町保育園、そのほか国仲の一部でも急性嘔吐症として小流行しているのはこの小型球形ウイルスだと考えられます。手洗いの励行をお願いします。その他の感染症はたいへん落ち着いています。<岡崎>
10/1 両津地区で手足口病が流行しています。マイコプラズマやその他の気道感染ウイルスによる気管支炎、肺炎が小流行です。溶連菌感染症が少し増えてまいりました。のどの痛みで食欲がおちている場合には、受診されることをお勧めします。<岡崎>
9/10 佐渡の子どもたちもたいへんおちついています。手足口病やヘルパンギーナ、アデノウイルス感染症といった夏かぜのなごりが少々あり、喘息様気管支炎もごくわずかな流行です。夏休みで崩れてしまったかもしれない生活習慣をたて直してあげてください。そして一部に不適応を起こして疲れている子どもがいますので、こじれる前に先生と相談するなど、生活環境の調整を考えてあげてください。<岡崎>
8/18 あいかわらず全島で手足口病やヘルパンギーナ、咽頭結膜熱などの夏かぜが少しずつみられます。今年は無菌性髄膜炎がほとんどいませんでしたが、昨日1ヵ月の赤ちゃんが髄膜炎でした。食中毒もまだ2名だけで、今年の夏は気温も低く、病気も夏らしくありません。気温の変化のせいか、一部喘息の子どもが不安定になっているようです。<岡崎>
7/23 夏かぜが少し多くなりました。手足口病が両津、佐和田金井、小木で、伝染性紅斑(りんご病)が小木でみられます。その他、高熱でのどの痛いヘルパンギーナや、軽い気管支炎を起こす風邪、咽頭結膜熱(プール熱)などで受診される方がいます。軽症なので家で治してしまう人も多いと思います。まれに呼吸困難で入院になるマイコプラズマ感染症の患者さんがいます。<岡崎>
7/5 あいかわらず感染症はおちついています。学校でプールが始まって、のどと目の充血がある高熱のかぜ(咽頭結膜熱)が少し出てきました。マイコプラズマやその他のウイルスによる、しつこい咳かぜが認められますが、いずれも重症にはなりません。さあ、夏休みまでもう少しです。<岡崎>
6/20 他の地域と同様に、佐渡でも感染症は落ち着いています。アデノウイルス咽頭炎やマイコプラズマ気管支炎/肺炎が少数あり、まだときどきロタウイルス胃腸炎が認められます。夏かぜらしい高熱もときどきでていますが、まだ髄膜炎は認められません。サルモネラとキャンピロバクタによる細菌性胃腸炎がひとりずつ出ました。生ものにはご注意ください。<岡崎>
6/9 佐渡の麻疹流行は、完全に終息しました。ここ1ヶ月新しい患者さんはでていません。また、今回の件をきっかけに麻疹ワクチンを受けてくださる方が増えました。県内の流行はまだ終わっていませんので、引き続き、1歳以上で未接種の方は、早めに受けるようにしてください。その他、感染症は現在落ち着いています。気管支炎や胃腸炎、アデノウイルス咽頭炎が少しずつ認められます。<岡崎>
5/16 5月1日に発症した7人目の麻疹患者さんのあと、新たな麻疹の報告はありません。あと数日落ち着いてくれていれば、佐渡から麻疹ウイルスは消滅することになります。ロタウイルス胃腸炎や気管支炎の小さな流行が続いていますが、みんな元気で多忙な行事をこなしているようです。気管支喘息の方々は今からダニ対策をお願いいたします。<岡崎>
4/30 両津の高校生の麻疹は2次感染者が出ました。軽症で受診しなかった疑い例も含めて、新たに2名の高校生が麻疹になっています。両津では緊急麻疹ワクチン接種を施行することとなりました。その他の市町村でも、検討中です。詳細は市町村役場、あるいは相川保健所までお尋ねください。その他ロタウイルス胃腸炎が流行しています。新入保育園児の気管支炎は毎年恒例です。1回1回、しっかり治してから登園させてください。<岡崎>
4/14 14日に麻疹発生報告あり。他県に遠征した両津高校生2名が麻疹を発病しました。10日より発熱し13日に発疹が出現したそうです。麻疹ワクチンを接種していない方は、注意してください。1歳以上で麻疹ワクチンを接種していない方々は早めの接種をお願いいたします。他にはインフルエンザや感染性胃腸炎がわずかに認められる程度で、全体的には落ち着いています。<岡崎>
3/20 B型インフルエンザの地域流行が持続しています。両津、両津吉井、河崎小学校などで学級閉鎖があります。また海星幼稚園、佐和田、真野、赤泊、畑野方面でもBが流行中です。加茂小学校や水津保育園、佐和田ではA型もまだ出ています。SRSVやロタウイルスによる胃腸炎、マイコプラズマ感染症、RSウイルス感染症によるしつこい咳も続いています。小木や相川の保育園での水痘も遷延しています。<岡崎>
3/9 一旦終息するかにみえたインフルエンザですが、B型のしつこい流行が続いています。特に両津、金井、真野、赤泊が目立ちます。その他、乳児ではRSウイルス細気管支炎やロタウイルス胃腸炎もあり、2月からずっとかぜをひいているという赤ちゃんもいます。少し大きな子どもたちはマイコプラズマ気管支炎、肺炎が相変わらず認められます。高熱でもアセトアミノフェンやブルフェンなどの解熱剤を使わないで頑張ってる受験生がいますが、上手に利用すれば安全で便利な薬ですよ。<岡崎>
2/24 佐渡でもインフルエンザAは急激に減少し、B型の局地的な流行が認められ、両津、金井、真野、畑野、佐和田でやや目立ちます。急激な腹痛と嘔吐の感染性胃腸炎、RSウイルスによる乳児の喘鳴が小流行しています。アデノウイルスや溶連菌による咽頭炎、長引く咳のマイコプラズマ感染症がときど き診断されています。佐和田や小木では水痘も認められます。今後はB型インフルエンザがだらだらと小流行を続けながら終息しそうな状況です。<岡崎>
2/12 佐渡でもインフルエンザが大流行しています。先週は佐渡病院で百名近くの小児をインフルエンザと診断いたしました。ほとんどはまだA型ですが、畑野、相川、両津、小木などの一部でB型もみられます。この冬、A型とB型とすでにインフルエンザに2回かかった子どももいます。幸い現在までのところ脳症や心筋症などの重症例はありません。感染性胃腸炎やマイコプラズマ感染症も続いております。<岡崎>
1/27 全島でインフルエンザAが流行しています。佐渡病院の救急外来はまれにみる大混雑です。金井では学級閉鎖もありました。一部相川でBが認められますが、ほとんどはA型です。中にはマイコプラズマ、アデノウイルス、RSウイルス、溶連菌感染症の子どもも認められ、連続して感染する場合もあります。無理せずに、病気のときくらいしっかり休んで治しましょう。<岡崎
1/13 年末年始に人の出入りがあり、佐渡でもインフルエンザが流行し始めました。最初は帰省者や旅行帰りの島民だけだったのですが、明らかな2次感染者も発生しています。A型がほとんどですが、両津ではB型も1名診断されました。相川、赤泊、佐和田、金井などでも続々と診断されています。インフルエンザワクチンを接種されている方でも半数ほどの方は発症することがありますので、油断しないようお願いいたします。ほかにも相変わらずマイコプラズマ肺炎や感染性胃腸炎が認められています。<岡崎>
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