2004年
情報提供
過去の情報
  • 斎藤昌志( 三条市/さいとう小児科) 
  • 五十嵐隆夫加茂市/いからし小児科アレルギークリニック)
  • 千葉高正( 三条市/済生会三条病院)
  • 片岡哲( 三条市/済生会三条病院)
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レポート
12/9 (三条地区):今週はじめより、発熱、嘔吐、下痢の児(時にその親も)が多くなってきました。乳幼児の方が下痢症状が重いようです。便ロタ、アデノは(−)ですので、ほかのエンテロ系のウイルスでしょう。幸いにもまだインフルエンザはありません。水痘やムンプスがちらほら。<千葉>
12/7 (加茂・田上地区):加茂市内のS幼稚園で、ウイルス性胃腸炎が流行中です。嘔吐、下痢、発熱が主症状です。手足口病が保育園児を中心に継続発生しています。発熱はなく、口内炎、手足の小水疱を認めます。溶連菌感染症が多くなりました。小学生を中心に流行しています。水痘は散発性に認めます。インフルエンザは未発生です。<五十嵐>
11/17 (加茂・田上地区):インフルエンザはでていません。溶連菌感染症が小学校、保育所を中心に流行しはじめました。手足口病が2箇所の保育所で発生が続いています。水痘、ムンプスが散発しています。感染性胃腸炎、仮性クループが散発しています。マイコプラズマ肺炎はほとんどありません。<五十嵐>
10/22 (加茂・田上地区):水痘、ムンプスが保育所を中心に少しみられます。手足口病がまだ散発しています。溶連菌感染症はなし。マイコプラズマ肺炎もなし。喘息発作が多いようです。<五十嵐>
10/13 (三条地区):ヘルパンギーナ・手足口病がまだ少し残っているようですが、発熱・咳・鼻水といった上気道炎症状の患者さんが増えてきました。また、台風の前後で気温変動が激しかったせいか、喘息児も多くなってきたように思われます。感染性胃腸炎の流行はありません。おたふくかぜも散発ながら続いています。水痘は下火のようです。<斎藤>
9/16 (三条地区):感染症全体として非常に少ない状態が続いていますが、最近1ヵ月間で百日咳により3名が入院しました。(1) 5ヵ月男児。8/9入院、三条市(大崎)在住。(2) 1ヵ月女児。8/24入院、白根市。(3) 3ヵ月女児。8/26入院、三条市(月岡)。3名とも反復性の激しい咳発作があり、百日咳抗体の上昇を確認しています。またいずれも明らかな感染源は不明で、三種混合ワクチン未接種です。<片岡>
9/13 (三条地区):7.13.水害以降、外来はずっとヒマな状態が続いています。ヘルパンギーナ、手足口病などの夏かぜが今頃になって少し増えてきた感があります。水痘、おたふくかぜが散発しています。その他、目立った感染症はありません。<斎藤>
8/19 (加茂・田上地区):手足口病が田上町羽生田保育園を中心に流行がはじまりました。ヘルパンギーナは高熱患者の半数に認められます。幼児が多いです。咽頭結膜熱は、典型的なタイプは少ないですが、高熱と咽頭発赤のみでも咽頭のアデノチェック陽性でした。高熱患者に結構混じっている可能性あり。ムンプスがぽつぽつ発生しています。保育園を中心に、兄弟感染もしています。百日咳の3ヶ月男児がいました。白血球数4万もありましたが、外来治療中です。無呼吸なし。スタカット、レプリーゼあり。水痘、溶連菌は少ないです。<五十嵐>
8/9 (三条地区):市内北部(柳川・井栗方面)で、おたふくかぜが流行しています。ふじの木保育園の園児とその兄弟の罹患が多いです。他には、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)が散発的にみられますが、総じて感染症は少ないです。連日の猛暑の影響でしょうか、夏バテ状態の子も見うけます。冷たいもののとり過ぎは胃腸の働きを低下させます。また、エアコン環境と外気温の較差が5度以上になると体によくありませんので、ご注意ください。<斎藤>
7/28 (加茂・田上地区):ムンプスが保育所を中心に小流行しています。ヘルパンギーナが幼児を中心にやや多く見られます。手足口病はほとんど見られません。マイコプラズマ肺炎が7月上旬に2名いました。<五十嵐>
7/22 (三条地区):7月13日の水害で、市街地の約1/3が被害に遭いました。被災者の皆さま、また支援に当たられている方々には、心よりお見舞い申しあげますと同時に、一日も早い復興に向けて頑張っていただきたいと願って止みません。また、水害後は環境衛生が劣化しておりますので、食中毒などには十分ご注意頂きたいと思います。
外来受診者は、以前よりもさらに減っております。アデノウイルスによる咽頭結膜熱やヘルパンギーナがポツポツとみられますが、入院を要する重い感染症はなく、至って静かな外来が続いています。<斎藤>
7/6 (加茂・田上地区):水痘が乳幼児を中心に小流行中。ムンプスは保育所を中心にぼちぼち。伝染性紅斑はごくたまに小学生、大人にみられます。風疹を成人男性が罹患しました。溶連菌感染症も下火です。<五十嵐>
6/30 (三条地区):感染症だけでなく、全般に患者さんは少ないです。そんな中、りんご病・おたふくかぜ・水ぼうそうの子がポツリポツリいます。また、季節的なものですが、とびひにかかる子も少し増えてきたようです。例年、今頃からヘルパンギーナや手足口病が多くなるのですが、今年はまだほとんどみられません。めずらしいところでは、先週、チャドクガ皮膚炎の子が3名受診しました。居住地は、三条市、燕市、下田村とまちまちでした。草むらや桜などの木の下、ツバキサザンカの生け垣の毛虫には、ご注意ください。<斎藤>
6/4 (三条地区):市内・近郊含め、広範囲で溶連菌感染症が流行中です。また、高熱が持続するアデノウイルス感染症も続いています。伝染性紅斑やおたふくかぜはだいぶ減少しました。嘔吐・下痢の胃腸炎はほとんどみられなりました。他に、強い咳が長びく気管支炎もみられますが、マイコプラズマ抗体の上昇はほとんどありません。感染症全体としては数が減ってきたようです。<斎藤>
5/14 (加茂・田上地区):溶連菌感染症はやや下火になってきました。水痘が乳児、幼児を中心に発生しました。流行性耳下腺炎が4歳女児に発生しました。小学生にウイルス性胃腸炎が流行しています。<五十嵐>
4/19 (加茂・田上地区)■4月上旬より嘔吐、下痢、発熱の症状を訴える幼児が多くなりました。白色便性下痢の幼児よりロタウイルスが検出されたことより、ロタ腸炎もいるようです。脱水で1歳の子どもが入院しました。■その他、水痘が時々います。ムンプスはなしです。溶連菌は毎週3,4人います。発疹、消化器症状の合併が比較的多いようです。<五十嵐>
4/14 (加茂・田上地区)幼児に感染性胃腸炎による嘔吐、下痢が流行中です。一時的に白色便になる子もいます。溶連菌感染症がやや多いです。発疹を伴う患者が多いです。ムンプス、水痘はほとんどいません。マイコプラズマ感染もいません。インフルエンザA型の20歳男がいました。<五十嵐>
4/7 (三条地区)嘔吐・下痢の感染性胃腸炎が流行しています。咽頭痛・苺舌の溶連菌感染症も流行中です。インフルエンザもわずかながら出ていますが、すべてA型です。冬季と違い、重症感は強くありません。水痘・ムンプスは下火になっています。時々、りんご病がみられます。全般的に感染症は少なく、毎年のことですが年度初めの外来は静かです。<斎藤>
3/17 (三条地区):暖かくなりもうすぐ春なのに、ロタウイルスによる感染性腸炎が多くなってきました。先週燕市の小池小学校で感染性腸炎が流行しましたが、その姉妹よりロタウイルスが陽性となり輸液加療中です。インフルエンザA型もまだちょぼちょぼいます。<千葉>
2/27 (三条地区):今週初めまで毎日のようにみられたインフルエンザが、週半ばから激減しました。それに替わり、園児・学童の嘔吐下痢症が増加傾向です。水痘・ムンプスは散発。溶連菌感染症がやや増加気味。しかし、全体的には感染症は下火になりました。<斎藤>
2/12 (三条地区):麻疹の6ヵ月男児が入院中です。三条市在住で感染源は不明。2月3日から発熱、咳嗽が出現し6日発疹がみられ、koplik(+)のため紹介入院しました。本日、麻疹抗体IgM(+)と判明し麻疹と確診しました。児は1月中の医療機関の受診歴や入院までに他の乳幼児への接触はありませんでした。<片岡>
2/9 (三条地区):麻疹の患者さんが、本日三条市内の内科クリニックより紹介入院しました。昭和63年生まれの高1です。柔道部で対外試合で新潟に行ったとの由。ワクチン未接種でした。<千葉>
2/3 (三条地区):今週に入り、三条市内及び周辺町村で、インフルエンザが急激に増加しました。学級閉鎖もあちこちで出ているようです。当院での検査では、ここまですべてA型です。これとは別に、一時減少していた嘔吐下痢の感染性胃腸炎が、また増加傾向にあります。水痘はだいぶ減りました。溶連菌感染症が少しみられます。<斎藤>
1/20 (下田地区):下田村五百川の13ヶ月男児が麻疹(疑い)で入院しました。ワクチン未接種。1月15日発熱37.8度で当院受診。16日から39度となり、咳、眼脂が著明、18日より発疹出現し、19日再診時コプリック斑確認。白血球数6300、CRP2.1mg/dlでした。発疹が小斑点状で典型的ではありませんでした。1月5日に県立吉田病院小児科外来受診あり。その頃、成人の麻疹が同病院に入院したとのことでした。15日に接触した患者さんの特定ができません。1月25日から30日にかけて発熱、発疹の患者に気をつけてください。<五十嵐> 1/22:麻疹抗体IgM(+)でした。麻疹確定です。
2004
1/3
(三条地区):本日の三条市救急当番での感染症受診状況です。インフルエンザは、首都圏からの帰省者とその家族(いずれも大人)にフルA陽性がみられました。住所は、三条市大崎と栄町。ワクチン未接種でした。小児で疑わしい者に検査施行しましたが、いずれも陰性でした。他に、アデノウイルス感染症が、大人で咽頭ぬぐい液陽性が1名、子どもで臨床症状から診断した者が数名おりました。また、多方面から水痘罹患者が受診しております。点滴を要した嘔吐下痢症が大人・子どもで数名いましたが、軽症者はさらに多く、経口水分摂取の仕方を指示し点滴は行なわないで帰しました。長岡から帰省中のムンプスが1名。その他、発熱・鼻汁が主ないわゆる風邪症候群が多数。<斎藤>
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