2001年
レポート
12/28 (加茂地区)12月17日〜23日:溶連菌感染症が12名(5歳から10歳) 感染性胃腸炎が33名(1歳から10歳) 水痘5名(2歳から5歳) 突発性発疹3名(6ヶ月から1歳) ムンプス2名(5と6歳) インフルエンザ迅速検査1名陰性。<五十嵐>
12/19 (三条地区):感染性腸炎の児が多いです。学童は発熱や下痢症状が少ないようです。家族で同じ症状のため食中毒を心配して受診する例もあります。また水痘はポツリポツリいます。一ノ木戸小の1年生がムンプスでした。あとクループの児が多いようで3名ほど入院しています。<千葉>
12/13 (加茂地区)12月3日〜9日:溶連菌感染症 12名(3歳から14歳)。感染性胃腸炎 15名(6ヶ月から12歳)。水痘 4名(2,4,7歳)。突発性発疹 1名(乳児)。インフルエンザはありません。加茂市のS幼稚園で4歳児2名が麻疹と診断されたようです。麻疹ワクチン接種済でした。確定診断は未確認です。<五十嵐>
12/6 (加茂地区)11月26日〜12月2日:溶連菌感染症 12名(4歳から14歳)。水痘 4名(3、4歳)。ムンプス4名(3、6、7、61歳)。突発性発疹1名(1歳)。感染性胃腸炎 多数(幼児から中学生)。<五十嵐>
11/30 (加茂地区):11月下旬の感染症の流行状況は、1:溶連菌感染症が、小学生を中心に流行中です。同一クラスで3,4名発症したところもあります。発熱、咽頭痛、嘔気、発疹などがみられます。2:水痘が乳幼児を中心に流行しています。保育園、幼稚園で広がっています。3:嘔吐、下痢、発熱を主訴とする感染性胃腸炎が幼児から学童に多く見られます。原因はウイルスだとおもいますが、同定できていません。4:発熱が5,6日続く風邪が乳児、幼児に時々みられます。咳もあります。肺炎になった1、2歳児が2名いました。<五十嵐>
11/22 (三条地区):一時おさまってきていた水痘・ムンプスが増加してきました。手足口病は時々みかける程度です。嘔吐・下痢症状の幼児が少しずつ増えてきました。インフルエンザを疑わせる高熱・倦怠感の児がポツポツ出始めましたが、フルOIAによる迅速診断では陰性でした(3例施行)。<斎藤>
11/15 (加茂地区11月5日〜11月11日):溶連菌感染症11例(5歳から9歳)男子に多い。水痘1例(6歳)。伝染性紅斑1例(8歳)。突発性発疹2例(0,1歳)。ムンプス2例(2,3歳)。喘息発作は下火になりました。溶連菌感染症がおおくなりました。インフルエンザは4例検査して全部陰性でした。<五十嵐>
11/9 (加茂地区10月29日〜11月4日):溶連菌感染症2名(4、7歳)突発性発疹2名(10ヶ月)今週は溶連菌感染症が多くなりました。消化器症状をともなう患者が多いようです。<五十嵐>
11/2 (加茂地区10月22日〜28日):溶連菌感染症3名(5歳、7歳、15歳)突発性発疹1名(8ヶ月)でした。溶連菌が少しはやりだしたようです。小学生に嘔吐、下痢を主症状とする感冒性胃腸炎がみられます。発熱は3割くらいです。インフルエンザは1例検査しましたが陰性でした。<五十嵐>
10/31 (三条地区):おたふくかぜの小流行が次の地域でみられています。三条市では、北陽保育園や本成寺保育園。燕市では、藤の曲保育園や燕北小。栄町では、大面小。そのうち髄膜炎の合併症で3名が入院中です。気管支喘息の児はまだ調子がわるいのですが、他に目立ったものはありません。<千葉>
10/25 (加茂地区10月15日〜21日):水痘1(4歳)、突発性発疹1(1歳)、流行性耳下腺炎2(2、4歳)以上です。特にめだった流行はありません。インフルエンザワクチン接種6時間後に喘息発作が出現し、翌日入院治療となった2歳女児がいました。<五十嵐>
10/18 (加茂地区10月8日〜14日):溶連菌感染症2(5、6歳)、手足口病3(2、3、10歳)、突発性発疹3(8ヶ月)、流行性耳下腺炎2(3、4歳)、ムンプスは加茂市下条地区に流行を認めます。喘息発作は少し軽くなりました。インフルエンザワクチンがはじまりました。<五十嵐>
10/10 (加茂地区):■9月24日から30日までは、溶連菌感染症が2名(5、6歳)、手足口病が1名(5歳)、突発性発疹が1名、百日咳が1名(5歳)、ムンプスが1名(4歳)でした。■10月1日から7日までは、溶連菌感染症が1名(8歳)のみ。小学生を中心に咽頭痛と頭痛を訴える患者が多いようです。発熱なし。咽頭発赤なし。<五十嵐>
9/27 (加茂地区):9月17日から23日は、溶連菌感染症1名(8歳)、水痘1名(3ヶ月)、突発性発疹4名(乳児3名、1歳1名)、流行性耳下腺炎1名(6歳)でした。病原性大腸菌O15による食中毒が一家全員(父、母、兄弟)に発生しました。発熱、嘔吐、下痢、粘血便でした。<五十嵐>
9/20 (加茂地区):9月10日から16日の1週間は溶連菌感染症の6歳1名、手足口病の1、2、5歳が3名、流行性耳下腺炎の4歳1名、突発性発疹の乳児1名でした。喘息発作が少し多いようです。家族4名(両親、子ども)が食中毒症状を発症し、粘血便を認めます。現在原因究明中。<五十嵐>
9/17 (三条地区):涼しくなって天候も不安定となり気管支喘息の患児の具合も悪いようです。16日の休日当番日には初回発作と思われる例もいました。腹痛、嘔吐のカゼの子が少し増えています。また右中肺野に無気肺を認めたマイコプラズマ肺炎疑いの下田村の姉弟が入院しました。<千葉>
9/13 (加茂地区):9月上旬の感染症状況は、水痘、手足口病、流行性耳下腺炎が散発している程度です。溶連菌感染も数人でています。ダニ陽性の喘息患者の咳、喘鳴が多くなってきました。蕁麻疹が出たという患者も多かったです。<五十嵐>
9/8 (加茂地区):8月の感染症情報です。ヘルパンギーナは、8月初旬に1歳児に10例みられましたが、その後は数例のみでした。手足口病が1から4歳児に5例程度。流行性耳下腺炎は1歳から7歳児に10例。いずれもワクチン未接種。軽い髄膜炎症状が1例にみられました。溶連菌感染症は、6歳、7歳児の2例のみでした。
9月上旬は流行性耳下腺炎が4例発生し、だらだらした流行が続いています。水痘が2例。溶連菌が2例でした。<五十嵐>
8/29 8月後半も、感染症の流行はありません。1.水痘・おたふくかぜは、少ないながらも続いています。ヘルパンギーナは終息したようです。また、この夏は手足口病をみておりません。2.暑さがやわらぎ、とびひの発症も減ったようです。2.当院からの、肺炎・気管支炎による紹介入院はありません。<斎藤>
8/16 お盆も明けましたが、相変わらず感染症の流行はありません。ヘルパンギー・手足口病は見られず、時おりムンプスがある程度。咽頭発赤のみで他の所見に乏しい高熱の幼児が少し。いずれも数日の経過で解熱回復しています。<斎藤>
8/2 感染症の大きな流行はありません。ヘルパンギーナは減少してきました。手足口病は三条市北部〜加茂市に少し。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)もわずかに残っています。虫刺され・擦り傷に続発する「とびひ」が増えてきたのは、やはり猛暑の影響でしょうか。<斎藤>
7/19 (三条市)本日の報道によると、三条保健所管内で10歳代の女児がO-157に感染した模様。
1:感染症患者数は少なく、夏枯れ状態です。
2:少ない中では、ヘルパンギーナが幼児を中心にして、乳児・学童にまで広がっています。
3:ムンプスは、ほぼ終息に向かっています。水痘は、ポツポツ・ダラダラと見られます。<斎藤>
7/5 加茂市:6月下旬から7月上旬は、夏風邪:ヘルパンギーナが多くなりました。手足口病はH保育園以外は流行なく、現在ほとんどみられません。溶連菌感染症も少ないです。流行性耳下腺炎は、下条小の低学年に少しみられます。全般的に外来は落ち着いています。<五十嵐>
7/3 先週に引き続き、大きな感染症の流行はみられません。1.おたふくかぜ:一部の保育所・幼稚園でまだ小流行あり。2.ヘルパンギーナ:乳幼児のほか、学童にも発病者あり。3.手足口病:まだ流行の兆しなし。4.アデノウイルス感染症:疑わしき少数例がみられるも、増加傾向なし。<斎藤>
6/21 全体的には、感染症の大きな流行はありません。1:おたふくかぜがまだ残っていますが、ピークは過ぎたようです。水痘もポツリポツリと間断なく見られます。2:ヘルパンギーナが今週(18日〜)になって流行してきました。3:気候のせいか、虫刺されに続く「とびひ」の子が出てきました。<斎藤>
5/29 38度から40度の発熱が5から7日間続く急性上気道炎患者が多数見られます。咳が少しある以外は特に症状はありません。食欲もあり元気です。白血球数は4000から1万。CRPは0から3mg/dl程度です。保育園児や小学生に流行性耳下腺炎がときどき見られます。8割はワクチン未接種者です。髄膜炎で入院する児はいません。小学生、保育園児に吐き下しの風邪がみられます。2、3日で元気になりますが、症状が重い子は点滴をします。翌日には回復しています。<五十嵐>
5/19  1:5月12日午後、三条市石上1のS保育所で園児の嘔吐症が集団発生し、三条保健所に調査を依頼しました。症状は頻回の嘔吐、少数に下痢の併発がありましたが、いずれも対症療法のみで1〜2日で軽快しております。給食には問題なく、罹患児の便培養で「小型球形ウイルス(SRSV)」が検出されました(14人中8人)。2:三条市北西部〜燕市南部で、ムンプスがじわじわと増えてきました。当院受診者から髄膜炎の合併は出ておりません。<斎藤>
5/14 ここ1週間は、嘔吐の激しいいわゆる感染性腸炎が多く外来での点滴がたいへんでした。またまだしぶとくフルA陽性の高熱患児やアデノクロン陽性の発熱5日間以上続く患児も散見されます。<千葉>
4/14 感染症は、4月に入ってからめっきりと減りました。特筆すべきことは、インフルエンザ感染が局所的に流行しているということです。須田保育園の年少組21名中6名がインフルエンザAが確認されています。3月2日に提出した10歳女子と35歳のその子の母親の咽頭ぬぐい液から、二人ともインフルエンザウイルスAソ連型とインフルエンザウイルスB型が2種類検出されました。<五十嵐>
4/4 平成13年3月10日から16日にかけて加茂市葵幼稚園で集団発生した感染性胃腸炎はSRSVが原因でした。同時期に嘔吐を主症状として来院した10名中、糞便ウイルス分離を行なった4名全例がSRSV陽性でした。症状は、10名全例嘔吐があり、3例に下痢、2例に38度程度の発熱を伴っていました。点滴を施行した患者は5例。尿ケトン検査を行なった8例中7例が3+以上。陰性は1例でした。血便はありませんでした。全般的にあまり重症な感じはありませんでした。SRSVの感染経路は、十分には解明されていませんが、牡蠣の生食で感染する経路の他に人人感染する経路があるようです。飛沫感染か、経口感染か、多分両方あるのではないかとおもいます。園児のなかで、兄弟姉妹に伝染したと考えられる症例は1例ありましたが、ウイルス分離をしていないので未確認です。<五十嵐>
4/3 最近は、花粉症の患者さんが多く、感染症はこれといった傾向がみられなくなりました。インフルエンザAは、3月21日から4月2日の間にインフルエンザ迅速診断検査を施行した32名中17名(53%)が陽性でした。当地域で流行がはじまった3月上旬からの全体の陽性率が57%ですので、未だ流行は続いているもの思います。加茂市七谷地区でインフルエンザの流行にまじり、マイコプラズマ肺炎の学童が2名発生しました。溶連菌感染症、水痘、流行性耳下腺炎が1週間に2から3名づつ見られます。下痢、粘血便の患児より、病原性大腸菌が検出されました。ベロ毒素陰性です。家族の検便をすると、大抵大人からも検出されます。大人は下痢症状が短期間みられ、保菌者となっていました。<五十嵐>
3/27 外来ではインフルエンザが多く、突然の高熱や嘔気嘔吐で発症し、ぐったりして水分も摂れないため輸液を受ける児もいます。また熱性痙攣を起こして入院になった児も数名います。他に手足口病、リンゴ病(伝染性紅斑)がちらほらみうけられます。<千葉>
3/8 加茂地区:1.1月上旬に集団発生した田上町羽生田小学校の感染性胃腸炎患者の咽頭・糞便から分離されたウイルスは、アデノ2型、エコー21型、エコー30型、SRSVと様々であり、特定のウイルスは同定できませんでした。エコー21型が10名中3名と一番多かったです。他は1名づつ。陰性例は10名中4名でした。2.加茂市・田上町はウイルス性胃腸炎が多く、インフルエンザウイルスAの流行はありません。3.溶連菌感染症患者から分離される菌型は今年2月からT12型からT1型に代わりました。菌の世界も世代交代があるのでしょうか。<五十嵐>
3/2 吐き気、嘔吐を主訴にする患児はあいかわらず多いですが、そのほかには目立って多いと思われる疾患はありません。乳児のRSウイルス感染症もなくなりました。インフルエンザ感染(フルA陽性)に、アデノクロン陽性で高熱が持続して入院した児がいます。昨年12月下旬に1名、咽頭からインフルエンザA香港型とアデノウイルス3型が同時に分離された児がいました。混合、続発感染なのでしょうか?<千葉>
2/21 感染症は全般的に少ない状態です。嘔吐、下痢、発熱を主訴とするウイルス性胃腸炎が外来の主体です。時々SRSVが検出されます。溶連菌感染症、水痘、流行性耳下腺炎が散見されます。2月20日に28歳女性妊娠6ヶ月がインフルエンザAでした。主治医と相談のうえリレンザ吸入を開始しました。20日夕方吸入し、21日朝吸入したら、その後解熱し大変楽になったようです。ワクチン未接種。<五十嵐>
2/13 加茂地区:(1) 2月に入ってからも相変わらずウイルス性胃腸炎が多いです。嘔吐、腹痛、頭痛が主症状で、半数に38度の発熱があります。経過中に下痢もあります。(2)2月8日に溶連菌感染症が7名いました。2名は初めての感染。T12型が流行株です。(3)インフルエンザは毎日3人ほど検査をしていますが、全員陰性です。皆川先生が12日の休日当番で1歳男児のインフルエンザAの発生を確認しました。※追加:2月11日にスギ花粉が1平方センチあたり0.6個観測されました。今年は飛散が早そうです。<五十嵐>
2/3 ■加茂地区:2月1日インフルエンザAがでました。4歳女児、三条市代官島、大島児童館但し、フルAはうっすらと出たのみ。1月22日から31日までは、感染性胃腸炎が多く、小学生から保育園児にシフトしてきました。溶連菌感染症が少しみられます。発疹を伴うものが多いようです。水痘、ムンプスは下火です。伝染性紅斑が保育園児に少し。マイコプラズマ肺炎はなし。<五十嵐>
1/31 ■三条地区:先週小学生1名がフルA陽性でしたが、その後いません。外来では、嘔吐をする児が多いです。生後6ヶ月以内の咳、喘鳴を伴うRSウイルスによる気管支炎が1月になっても数名入院しています。<千葉>
1/22 ■加茂地区:水痘、ムンプスは下火となりました。伝染性紅斑が保育所で時々みられます。1月12日より田上町の羽生田小学校で感染性胃腸炎が集団発生しました。嘔吐が主体で、下痢と発熱があります。症状は5から7日間続きます。4例中1例に糞便よりSRSVが検出されました。咽頭ぬぐい液のインフルエンザウイルスは3例全例陰性でした。田上小学校でマイコプラズマ肺炎が発生し、2例が入院し、1例が外来治療中です。インフルエンザは、現在1例もいません。(五十嵐)<斎藤>
1/12 ■三条地区:最近の傾向は水痘が少し流行しています。(1週間で6名程度)マイコプラズマ気管支炎、肺炎が少し、感冒性下痢嘔吐が少しです。インフルエンザはまだ1例も経験していません。感染症ではないのですが、周期性嘔吐症が多くいます。(桑原)■加茂地区:1月に入ってからは、小学生の感染性胃腸炎(ウイルス性)が多いです。嘔吐が主体で、下痢は7割くらい、発熱は5割くらいの合併率です。3日くらいで軽快します。加茂市の保育所で伝染性紅斑がぼちぼち出ています。水痘、ムンプスは大分下火になりました。溶連菌感染症は1月になってから1例もありません。インフルエンザも1例もありません。主に幼児でアデノウイルスと思われる、発熱、結膜炎を伴う感染症が時々みられます。発熱は4から6日。家族内感染もみられます。(五十嵐)<斎藤>