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2000年 |
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レポート |
12/26 |
いつまで続くのか咽頭結膜熱という感じです。アデノウイルス抗原陽性が10名も続くと、検査しなくてもパターン認識で「あと何日で熱がさがるでしょう」という予測が当たります。10名に1名くらい7日も続く発熱があります。また溶連菌も混ざってまだ来院されます。抗原検査のおかげでほとんど区別ができるようになりました。両津では続々とインフルエンザAが出ています。最初は相川だったのですが、あとが続かず、その後はすべて両津です。無菌性髄膜炎もまた出ました。また落ち着いている喘息をRSウイルスが刺激しているようです。乳児RSウイルス細気管支炎をはじめとして、感染性喘息の入院もなかなか減少しません。<岡崎> |
12/13 |
佐渡の保育園、幼稚園では現在、アデノウイルス感染症が流行中です。扁桃炎や咽頭結膜熱、眼科で流行性角結膜炎と診断されるものもいます。高い熱、目やに、目の充血が特徴で、熱は3日から7日も続きます。溶連菌が両津方面で流行しています。マイコプラズマも毎週2名から4名診断されています。幸いインフルエンザはまだ出ていません。<岡崎> |
12/4 |
マイコプラズマ肺炎が徐々に国仲平野に進出してまいりました。小木から始まり、羽茂、畑野、新穂、両津でも幼児、学童に発症しています。最初は咳のない高熱で始まり、嘔吐や頭痛が伴う子供もいます。マイコプラズマというと咳の印象が強いのですが、最初はインフルエンザと似ています。全身倦怠感が強いのでβラクタム剤を処方しておくと、熱は下がらず咳がひどくなってまいりまして、レントゲンではっきりします。なにもインフルエンザの時期に流行らなくってもよさそうなもんです。医者なかせです。その他は変わりなく、炎症反応の強く出るアデノウイルス咽頭結膜熱、溶連菌、感染性胃腸炎があり、ムンプス、水痘が小地域流行です。<岡崎> |
11/28 |
今週も感染性胃腸炎が多く、幼児を中心に15名ほどでています。嘔吐に高熱を伴うものも多く、1〜4日で軽快して下痢は軽症です。溶連菌は相変わらずで、アデノウイルスの咽頭扁桃炎も同じくらい陽性が出ます。溶連菌抗原にするか、アデノクロンにするか、はっきりしない扁桃炎で咽頭培養にするか悩めるところです。インフルエンザは今のところでておりませんが、両津か小木から流行するでしょう。マイコプラズマ肺炎が一学級から3名でてしまい抗生剤はずれました。その後マクロライドの処方が増加しています。喘息、喘息様気管支炎はやっと峠をこしました。<岡崎> |
11/20 |
今週も溶連菌感染症がちらりほらりとでました。それからアデノウイルス抗原検査陽性の咽頭結膜炎も散発しており、溶連菌抗原を検査するか、アデノウイルス抗原を選択するか、それとも咽頭培養をするか、悩めるところです。すべてできればいいのですが。そして例の無菌性髄膜炎が両津でまた1例ありました。流行性嘔吐症もちらほらです。庄司先生の情報では、類似症状の流行性胃腸炎がSRSVではないらしいとのこと。やはりあまり流行するようなら、はっきりさせたほうがよさそうです。マイコプラズマ肺炎が島の南部で3名出ましたので、注意したいと思っています。<岡崎> |
11/15 |
今週は腹痛や嘔吐を主体とする感染性胃腸炎が幼児や学童で増えているようです。SRSVを疑わせる症状だと思われますが、大流行にはいたっていません。胃部を打診するとポンポンといい音がして、おなかの動きがおちているようです。溶連菌感染症がぱらぱらと続いています。マイコプラズマ肺炎が2名いました。無菌性髄膜炎のその後の流行はみられません。急激な高熱以外に症状のない感冒が数名でましたので、インフルエンザ抗原をチェックしましたが検出されませんでした。<岡崎> |
11/7 |
溶連菌がちらほら出ております(週に23名)。■嘔吐が主体の感染性胃腸炎も週に23名です。また、ロタウイルスが週に12名です。■あとは発熱が5〜6日間続き、時に腹部症状も認める重症の咽頭炎があります。CRPが510近く上昇するので入院になるのですが、抗生剤が効くというよりも5日目になると自然に下がるといった傾向です。一例だけCRPが9.5まで上昇した3才男でアデノ3ウイルスが便から検出されました。(保健環境科学研究所)。アデノチェックではなかなかつかまりませんでした。■最近大人で2例の無菌性髄膜炎があり、今日は7歳の小児例がありました。両津病院でも先週、中学生が一名入院していました。7歳男児の髄液を研究所に送りましたので、結果がわかりましたら、報告申し上げます。<岡崎> |