2006年
情報提供
過去の情報
  • 郡司哲己(長岡市/長岡中央綜合病院)
  • 奥川敬祥(長岡市/おくがわ小児クリニック)
2003年
2004年
2005年

レポート
12/25 12月19-25日:1.感染性胃腸炎が流行していますが、減少傾向です。多くはノロウイルスが原因と思われますが、ロタウイルスも少数例見られるようです。2.マイコプラズマ感染症が一部の幼稚園・保育園で流行しています。3.熱と激しい咳のかぜ(一部はRSウイルスのようです)がかなり流行しています。肺炎を併発する子が激増しています。このためどこの病院もベッドがほぼ満床の状態です。4.この時期としては、溶連菌感染症が多く見られます(15名/週程度)。5.おたふくかぜ、水痘、アデノウイルス感染症が小流行。6.長岡市内でも成人のインフルエンザAの報告例が数例ありました。注意が必要です。<奥川>
12/18 12月12-18日:1.感染性胃腸炎が依然として流行しています。ここ1週間で新規の患者さんは100人程度です。先週よりはやや減少しました。2.マイコプラズマ感染症が一部の幼稚園・保育園で流行しています。マクロライド系抗生剤に耐性のものも少なからず見られます。3.溶蓮菌感染症が増加傾向です。4.熱と咳のかぜ(一部はRSVのようです)がかなり流行してきました。肺炎を併発する子が増加しています。4.おたふくかぜ、水痘、アデノウイルス感染症が小流行。5.季節はずれの手足口病が数名みられました。<奥川>
12/11 12月5-11日:1.感染性胃腸炎がかなり流行しています。ここ1週間で120人程度です。2.おたふくかぜ、マイコプラズマ感染症、水痘が小流行。3.熱と咳のかぜ(パラインフルエンザ?)が一部の幼稚園で流行しています。4.溶蓮菌感染、アデノウイルス感染症がわずかにみられます。<奥川>
12/3 11月21-12月4日:1.感染性胃腸炎がかなり流行しています。ここ1週間で80人程度です。おたふくかぜが越路方面で再度増加しています。マイコプラズマ感染症、水痘が小流行。熱と咳のかぜがわずかに流行しています。2.初雪も降り、寒暖の差は落ち着いたため、乳幼児の副鼻腔気管支症候群・中耳炎は減少しています。<奥川>
11/20 11月8-21日:1.感染性胃腸炎がかなり流行してきました。川西、三島、出雲崎方面を中心に30人以上/週程度です。マイコプラズマ感染症が中流行。溶連菌感染症、おたふくかぜ、水痘、手足口病が小流行。クループ症状を呈するかぜがわずかに流行しています。りんご病1名、EBウイルス感染症疑いが1名。2.乳幼児の副鼻腔気管支症候群・中耳炎が連日多数みられます。<奥川>
11/7 10月25-11月7日:1.感染性胃腸炎が増加傾向です。嘔吐、発熱、下痢が主な症状です。溶連菌感染症、おたふくかぜ、マイコプラズマ感染症、手足口病が小流行。それぞれ5〜10名/週程度です。熱が数日続き、炎症所見の強くなるウイルス感染症?が流行中です。10名/週程度です。2.乳幼児の副鼻腔気管支症候群・中耳炎が連日多数みられます。3.喘息はコントロールの良い人は収束傾向です。<奥川>
10/24 10月11-24日:1.溶連菌感染症、おたふくかぜ、マイコプラズマ感染症、感染性胃腸炎が小流行。それぞれ10〜15名/週程度です。手足口病は減少傾向です。2.乳幼児の副鼻腔気管支症候群・中耳炎が多数みられます。朝の最低気温が低くなり、一部の咳が続いている乳幼児の中にはこじれて肺炎になる人が出始めました。3.喘息はだらだらと咳の続く人が少数いますが、コントロールの良い人は全体としては収束傾向です。<奥川>
10/10 10月4-10日:1.手足口病が再度増加傾向です(22名)。溶連菌感染症、おたふくかぜ、マイコプラズマ感染症、感染性胃腸炎が小流行。それぞれ10名程度です。アデノウイルス感染症は減少傾向です。2.乳幼児の副鼻腔気管支症候群・中耳炎などはさらに増加傾向です。3.晴天が続くと寒暖の差が大きくなり、喘息発作が生じやすくなりますので気をつけましょう。<奥川>
10/3 9月27-10月3日:1.感染性胃腸炎が増加傾向です。アデノウイルス感染症、手足口病、溶連菌感染症、おたふくかぜ、マイコプラズマ感染症が小流行。それぞれ10名程度です。わずかに熱と咳のウイルス感染症と考えられる疾患がみられるようになりました。2.乳幼児の副鼻腔気管支症候群・中耳炎などは先週よりさらに増加しています。まだ、10月始めですので治療に対する反応は良いようですが、このまま持続すると秋の後半にはこじれてきます。3.今年の秋は例年の秋と比較すると比較的寒暖の差(特に日格差)は少ない日々が続いています。したがって、喘息は比較的落ち着いています。ありがたいことです。<奥川>
9/26 9月20-26日:1.今週はようやく秋らしい天気となりました。晴天が続き一見さわやかな天気に見えますが、実は寒暖の差が大きく、体には大変負担のかかる天気です。このため、0〜5歳児(特に2〜3歳)の細菌感染症(副鼻腔気管支症候群・中耳炎など)は先週よりさらに増加しています。毎年このまま11月中旬まで増加し続けます。これらの症状はできるだけ早期にコントロールしておくべきです。このまま持続した場合、毎年秋の後半にはかなりこじれて中耳炎+肺炎で入・退院を繰返す人が多数出現します。2.その他の感染症〜アデノウイルス感染症、感染性胃腸炎が増加しています。手足口病、溶連菌感染症、おたふくかぜ、マイコプラズマ感染症が小流行。声枯れを訴える人が多く見られました。熱はなく咳も軽いようですが、何らかのウイルス感染症が考えられました。3.寒暖の差が大きく、稲刈りも終了し、喘息(咳喘息)の人が激増しました。全体的な外来数はかなり増加しています。<奥川>
9/19 9月13-19日:感染症はまだ落ち着いていますが増加傾向です。0〜5歳児(特に2〜3歳)の細菌感染症(副鼻腔気管支症候群・中耳炎など)は先週よりさらに増加しています。手足口病がまだ流行しています(24名)。溶連菌感染症、感染性胃腸炎が増加しています。おたふくかぜ、アデノウイルス、マイコプラズマ感染症が小流行。発熱・頭痛・嘔吐のかぜが少し。リンゴ病が1名。朝の気温が比較的高く、例年と比べ咳喘息・喘息の人は少なめでした。全体的な外来数はかなり増加しています。<奥川>
9/12 9月6-12日:外来の感染症はまだ比較的落ち着いています。保育園通園または第2子以降の0〜3歳児の細菌感染症(副鼻腔気管支症候群・中耳炎など)が先週より増加しています。手足口病がまだ流行しています(40名)。おたふくかぜが少し流行していますが、だいぶ減少しました。アデノウイルス、マイコプラズマ感染、感染性胃腸炎がわずかに見られます。今週から溶連菌感染症が増加傾向です。発熱・頭痛・嘔吐のかぜが少し。比較的暖かい週でしたので、この時期としては咳喘息・喘息の人は少なめでした。<奥川>
9/5 8月30-9月5日:外来の感染症は比較的まだ落ち着いています。朝の最低気温が20℃を下回る日が出始めましたので、低年齢の幼児の細菌感染症(咳・中耳炎など)が増加し始めました。手足口病がかなり流行しています(45名)。おたふくかぜが少し流行していますが、減少傾向です(11名)。アデノウイルス、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ感染がわずかに見られます。発熱・頭痛・嘔吐のかぜが少し。感染性胃腸炎と考えられる疾患が少し。発熱と咳のウイルス性疾患と考えられる感染症が3週間ぶりに数名みられました。感染症ではありませんが、アレルギー(ハウスダスト・ダニなど)が原因の咳(咳喘息・喘息)の人は多数います。9〜10月は要注意です。<奥川>
8/29 8月23-29日:外来はまだ落ち着いていますが、先週より増加しています。手足口病がかなり流行しています(39名)。おたふくかぜが流行していますが、やや減少傾向に転じました(18名)。アデノウイルス、ヘルパンギーナ、水痘、溶連菌感染症がわずかに見られます。軽度の発熱と顔面・四肢に発疹のでるかぜが流行しています(15名程度)。発熱・頭痛・嘔吐のかぜが少し。嘔吐・下痢のかぜが少し。<奥川>
8/22 8月16-22日:外来は大変落ち着いています。夏季休暇とお盆休暇が重なった翌週ですので、年間を通じて小児科外来の感染症が最も少なくなる週だと思われます。おたふくかぜが保育園・幼稚園単位で流行しています(18名)。手足口病が流行しています(13名)。アデノウイルス、ヘルパンギーナ、水痘、溶連菌感染症が少し見られます。発熱・頭痛・嘔吐のかぜが少し。<奥川>
8/15 8月9-15(実質9-12)日:外来は比較的落ち着いています。おたふくかぜが引続き保育園・幼稚園単位でかなり流行しています(21名)。出雲崎方面でも新しく感染者が出始めたようです。手足口病が流行しています(23名)。アデノウイルス、ヘルパンギーナ、水痘、溶連菌感染症が少し見られます。発熱・頭痛・嘔吐のかぜが少し。<奥川>
8/9 8月2-8日:外来は比較的落ち着いています。おたふくかぜが引続き保育園・幼稚園単位でかなり流行しています。夏季休暇もありプラトーに達したようです。手足口病が保育園単位で急速に増加しています。アデノウイルス、ヘルパンギーナ、水痘、溶連菌感染症が少し見られます。リンゴ病が1名。<奥川>
8/1 7月26-8月1日:外来は比較的落ち着いています。おたふくかぜが引続き保育園・幼稚園単位でかなり流行しています。まだ、増加傾向です。手足口病が一部保育園で増加してきました。小流行です。溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症、アデノウイルス、ヘルパンギーナが少し見られます。発熱(3〜5日)、頭痛・嘔吐のかぜと軽い発熱と全身に淡い発疹の出るかぜが小流行しています。<奥川>
7/25 7月18-25日:外来は比較的落ち着いています。おたふくかぜが保育園・幼稚園単位でかなり流行しています。髄膜炎を併発する人もいるようです。溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症が小流行中です。アデノウイルス、ヘルパンギーナ、みずぼうそうが少し見られます。手足口病は1例のみ。発熱(3〜5日)、時に頭痛・嘔吐を伴うかぜ(夏かぜ?)が流行しています。入院した乳児の中にRSウイルス感染が1例ありました。梅雨がまだ明けないこともあり、乳幼児の中耳炎(細菌性)がくすぶっている方が例年より多いです。<奥川>
3/9 1:インフルエンザA型が再度増加しています。川崎のごく一部にB型発生ありました。2:例年になく溶連菌感染症が流行しています。これは明らかに、ここ二十年間ではじめてのペースです。3:アデノ咽頭炎もまた増加しています。一部では1−3のうちの2種が重複して感染しているお子さんも出ています。<郡司>
2/22 大島しらゆり幼稚園ではいま半数近い園児がインフルエンザ罹患との患児家族情報でした。関原保育園でも(再度)インフルエンザ増加中とのことで、昨日インフルエンザA陽性患児を確認しました。これも小さな一波のピークかもしれません。<郡司>
2/15 1)インフルエンザが一部の保育園や小中学校で発生が続きますが今シーズンはA型は大きなピークはなくすでに減少しつつあります。2)溶連菌感染症とアデノ咽頭炎が相対的に増加しております。3)ノロウイルスの嘔吐(>下痢)のカゼがまだまだ流行しています。<郡司>
2/4 1:インフルエンザが保育園・幼稚園から小学校・中学校へと発生が拡大していますが、まだ大流行ではありません。2:ノロウイルスと推定される嘔吐カゼも引き続き流行があります。3:溶連菌感染症とアデノ咽頭炎も再びある程度の保育園ごとでの小流行があります。<郡司>
1/25 1)インフルエンザA型が長岡では流行期に突入しました。各地の保育園・幼稚園単位で流行が見られます。一部の小学校、中学校でも散発が始まっています。2)ノロウイルスと推定される嘔吐(一部発熱・下痢を伴う)のカゼが再び増加しています。3)その他の感染症は比較的めだたなくなっています。<郡司>
1/16 1:インフルエンザが保育園単位で小流行が起き始めました。長岡市内では関○、宮○、福○、富曽○、いな○保育園では確実にインフルエンザA型が発症しています。まだ大流行にはなっていません。ぱらぱらと増加中のようです。2:水痘、ムンプス、アデノ咽頭炎、溶連菌感染症なども散発しています。3:(ノロウイルスかと推定される)嘔吐が主体の急性胃腸炎も引き続きめだちます。まだ全体に感染症の数は多くない状態が続いています。<郡司>
2006
1/6
1)長岡市内で12月下旬から1月3日までに数例以上の家族への二次感染を伴うインフルエンザA型の小流行が南長岡の○○なん保育園でありました。発端の感染経路は不明ですが小千谷がきわめて近い地域ですので、そちらから?長岡では成人も含めてまだ散発状態です。2)RSウイルスによる喘鳴、呼吸困難の乳幼児が年末までで激減しました。3)全体にインフルエンザの「嵐の前の静けさ」のように感染症が冬休みで減少しておだやかな状態です。<郡司>