「身近な気さくな小児科医を見つけて」 (2002.5.12) |
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新潟県小児科医会 会長 庄司義興 |
2002年、4月から新潟県小児科医会の副会長となりました。自己紹介をちょっと。新潟市内で小児科を開業しています。趣味は体を動かすこと、運動が大好きです。テニスが趣味ですが、今はテニス肘で、いまいちです。冬はスノーボードもちょっとやります。学生時代はサッカー部だったので、サッカーを見るのも大好きです。腹筋の見える小児科医を目指していますが、なかなか達成できそうにありません。
ところで、一般の人たちには小児科医と言うとどんなイメージでしょうか?私の知っている小児科医は心優しく、気さくでまじめな人がとても多いです。勉強家が多くて毎日の診療を真剣に取り組んでいます。
小児科は季節により病気がかたより、とても忙しい時があります。さらにごく一部の地域を除いて小児科医は数が少なく、大変多忙です。それゆえ、「十分話が聞けなかった。」とか、「いっぱい待たされて診察はわずかな時間だった。」という声も聞かれます。でも忙しい時は昼食もとらずに働いている小児科医も多く、また病院の先生は重症がいれば家に帰れなかったり、いったん帰っても、急患での呼び出しでまた働いたり、とにかく小児の健康を守るために頑張っている先生が多いのです。
小児科は大変なので、医学生には嫌われている科のひとつです。ほかの科の先生方から「子供のうるさいのはとても我慢ができない、よく小児科なんかやっているな。」といわれることも度々です。でも小児科医にはこどもの笑顔というなにものにも換え難い素晴らしいプレゼントが仕事にはあります。だから小児科を続けているのかもしれません。
「小児科医会」などという聞きなれない言葉がでてきましたが、簡単に言うと小児科医の集まりで、‘‘こどもたちのために‘‘いろいろな活動をしている組織です。小児科医会の大きな仕事のひとつとしては、こどもたちを育てている親へのサポートと考えます。乳幼児医療費助成拡大の問題、予防接種の接種率アップの運動、ホームページを通じての育児支援等、今後も少しずつ改善していけるように頑張りたいと思っています。
みなさん身近な気さくな小児科医を見つけて下さい。
2002.5月 |