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2001年 |
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レポート |
12/27 |
1:RSウイルスによる発熱(ないこともある)・咳こみ・ぜいぜい
が相変わらず流行中。保育所・幼稚園に通うきょうだいから
感染した2−3ヶ月の赤ちゃんの入院もぱらぱらと。
2:きのう下痢がひどく脱水症で入院した1歳のお子さんで、アデノウイルスが便で検出されました。この冬では初めて。同じような冬の嘔吐下痢症であるロタウイルスはまだ出ていません。
3:インフルエンザもときどき高熱のお子さんで鼻汁のウイルスをチエックしていますが、まだ出ていません。
4:ムンプス、水痘、手足口病、アデノウイルス咽頭炎などが幼稚園、保育所単位で各地域で早い・遅いがあるのですが発生がありますね。
5:無熱でも咳がつづく年長児はマイコプラズマ感染がずいぶん多いので、これに効くマクロライド系抗生剤をぜひお試しあれ。
6:溶連菌による発熱、咽頭痛が寒くなってから目立つでしょうね。きのう急性腎炎(どうも溶連菌感染症の
2−3週間後らしい)のお子さんが一名、長岡中央病院に入院。顔の浮腫で気づかれました。迅速診断、しっかり抗生剤内服で防止してゆきたいものですね。<郡司> |
12/20 |
1:引き続きRS感染症の嵐です。発熱、咳、ゼイゼイです。毎日重症化した子の入院ベッドのやりくりに追われています。2:「嘔吐のかぜ」がすこし減ってきました。県内では新潟市が今遅れてのピークのようですね。3:マイコプラズマ肺炎・気管支炎が引き続き多くて、入院しないまでも気管支喘息の発作の誘因に多く見られます。週当たりの採血でのマイコ抗体の高値患者は平常年の倍くらい。4:手足口病が減り、水痘、ムンプスは少しずつ発生しています。<郡司> |
12/13 |
1:とにかくRSウイルスが大流行です。乳児の発熱・咳・喘鳴、幼児以上でも喘息の発作誘発が起きています。12月ー1月いっぱい続きます。各病院でこどもの入院ベッドが不足しています。2:長岡周辺は県内で糸魚川と並んで手足口病が流行しています。(一部保育所でとくに)さいわい髄膜炎・脳症の合併症は出ていないようですが要注意です。3:アデノウイルス咽頭炎がまた地域によっては再度増加しています。発熱が続く抗生剤の効きの不良な扁桃腺炎はまずこれです。4:ムンプス、水痘は引き続き少数の発生です。5:無菌性髄膜炎が長岡中央病院に入院がまだ一例ありました。(例年だとアデノウイルスなどの散発があります。)<郡司> |
12/5 |
1:ついにRSウイルスが陽性の喘息性気管支炎が発生しました。今朝白と千手の某保育所の複数の乳幼児(症状は発熱、咳、喘鳴)の鼻汁でウイルス検査陽性でした。毎年12月から1月にかけて流行の「冬かぜ」です。こども間では感染しやすいです。3−4日間の潜伏期間で高熱が多いでしょう。2:まだ嘔吐、腹痛のかぜが大流行。これで3−4週間新潟県流行のトップを維持しています。3:やはりムンプス、水痘が少数ながらも発生が増加。寒さが好きな溶連菌感染症も増加しています。<郡司> |
11/29 |
1:引き続き嘔吐のかぜ(=ウイルス性胃腸炎)が大流行です。長岡周辺での流行は先週から過去最高かつ県内最多の罹患数のようです。半日で嘔吐のピークが過ぎ、全経過3日間が標準コース。たった今、よそから紹介された幼児が腸重積で、すでに48時間経過っし腸閉塞・プレショックのため緊急手術が必要と小児外科に再転送・お願いしたところです。くれぐれも嘔吐しやすい他の病気にも気をつけましょう。2:ムンプス、水痘、手足口病が入り混じって発生しています。3:クループを起こすかぜ(パラインフルエンザウイルス感染症)も再び増加しています。4:新潟・新津地区と違い、当科では今週もRSウイルス、インフルエンザAウイルス、ロタウイルスは外来検査では検出されていません。<郡司> |
11/21 |
1:引き続き「吐く風邪」が流行中です。「頭が痛い」といって嘔吐した3歳の女の子で念のために調べたら「無菌性髄膜炎」でした。長岡中央病院入院中です。症状は似ていて区別がむずかしいので、要注意ですね。ときに嘔吐・腹痛で「急性虫垂炎」のお子さんも混じりますしね。2:ムンプスが新たな流行が始まったようです。(今年は発生にほとんど切れ目がないようでしたが) 3: 手足口病の散発がまだ続いてあります。4:インフルエンザは長岡周辺ではまだ発生していないでしょう。<郡司> |
11/15 |
1:さらに嘔吐のかぜ(ウイルス性胃腸炎)が流行しています。幼稚園や保育所、小学校にても。発症までの潜伏期間はきょうだい例の観察から2日じゃすとくらい(から3日)でしょう。例年のことではあります。SRSVというウイルスによることが多いとされております。2:マイコプラスマの肺炎・気管支炎が目立ちます。小学生>幼稚園児 ではあります。3:手足口病がまだぱらぱらと出ています。<郡司> |
11/8 |
1:嘔吐の急性ウイルス性胃腸炎が急増しています。先週の感染症情報では、新潟県内でもっとも長岡周辺に流行。(べつにいばれませんが…(^^))2:あきらかにマイコプラスマ肺炎&気管支炎が、この秋は流行しています。通年での日頃の「倍」くらいの感じです。3:手足口病、アデノウイルス咽頭炎がまたすこしありました。4:「まだ」というより、もう「また」ムンプスが流行再開の気配で増加しはじめたようです。<郡司> |
11/1 |
1:引き続き急性ウイルス性胃腸炎による(発熱+)嘔吐が流行中です。
2:ムンプス、水痘も散発しています。
3:手足口病は見なくなりつつあります。<郡司> |
10/26 |
1:感染性胃腸炎(=ウイルス性胃腸炎)での嘔吐がひきつづき流行中です。にいがた、にいつ&ながおかと3N市で先週は流行したようです。2:手足口病が流行しております。「秋型」は「夏型」と異なり原因がエンテロ70ウイルスが多く、ときに無菌性髄膜炎を合併しやすいので要注意です。3:水痘、ムンプスもちらほらと散発しています。<郡司> |
10/18 |
1:急性胃腸炎(ウイルス性)での嘔吐・下痢が流行し始めました。先週の県内は新津市周辺と長岡周辺にこの発症が急増がありました。2:手足口病および口内炎のみのウイルス感染がすこし流行が続いています。3:他は消えたと思えたムンプス、水痘もまだその後散発が続いています。<郡司> |
10/11 |
1:手足口病が流行している地域がやや目立ちます。(とくに治療法はなく、口がしみて食べれなくても水分を取ってしのぐと数日でなおります。)2:ムンプス、水痘はまだパラパラと発生しています。3:クループ(のどが腫れ、かすれ声、ケンケン咳)を起こすカゼが少し増えつづけています。<郡司> |
10/4 |
1:まだ手足口病、ヘルパンギーナ、ムンプス、水痘がいくらか発生が続いています。2:秋の仮性クループを起こす風邪が少し流行してパラインフルエンザ2型が通常ですが、例年より流行時期が早いかなと思われます。3:ふつうの特定できない風邪・感冒がやはり流行し始めています。<郡司> |
9/28 |
1:目立った感染症は引き続きありません。水痘、手足口病がパラッと散発でしょうね。2:発熱の風邪、鼻水風邪、クループを起こす風邪などがそれぞれすこし流行しだしたようです。3:喘息発作の出やすい季節です。特に鼻水が1−2日先行したあと発作になりやすいですよね。(これは春と秋にライノウイルス=鼻風邪ウイルスが感染して気管支を刺激して発作の引き金になりやすいからです。)<郡司> |
9/20 |
1:地域では引き続き大きな感染症の流行はありません。2:一時消えたような水痘やムンプスがまたすこし発生しています。3:ヘルパンギーナ、手足口病、アデノウイルスによる咽頭炎または咽頭結膜熱が「夏の名残」のように散発が見られます。4:この一週間は散発していた夏かぜからの無菌性髄膜炎の発生もとだえました。<郡司> |
9/12 |
1:無菌性髄膜炎が散発しています。発熱(高熱では必ずしもありません。)と頭痛に嘔吐(または嘔気)が3大症状です。これは夏かぜウイルスによるのですが今年は流行はないです。2:ほとんどの有名な感染症はいま流行がありません。夏の名残でヘルパンギーナ、アデノウイルスの咽頭結膜熱、手足口病がわずか発生しているようです。<郡司> |
9/6 |
1:なにも感染症の流行はありません。2:ただし無菌性髄膜炎が今週も2例ありました。いくらか散発しております。<郡司> |
8/30 |
1:ヘルパンギーナもアデノ咽頭炎も減少しました。2:先週から今週にかけて無菌性髄膜炎(ムンプスではない「夏かぜ」による)2名、ムンプス髄膜炎1名が入院しました。 3:O157が1名、14歳中学生で発症しました。大阪旅行帰りで、向こうでの感染のようです。(やっぱり本場?)順調に合併症もなく軽快しました。なお今日はサルモネラ腸炎が1名入院しました。<郡司> |
8/23 |
1:ヘルパンギーナも減少傾向で感染症の流行はほぼありません。2:ムンプス、水痘がまだくすぶって散発しています。きょうもムンプス髄膜炎が1名、栃尾市より紹介で入院しました。3:アデノウイルス咽頭炎もまだ散発しています。<郡司> |
8/16 |
1:ヘルパンギーナが流行中、他はアデノウイルスによる咽頭結膜熱と咽頭炎がふたたび流行中。2:水痘とムンプスは引き続きちらほらと発生しています。3:成人麻疹から小児に波及した騒動は一回、一応終止符を打ちました。スタッフが苦労でしたが感染予防対策は成功でした。ほ・ん・と・う・によかったです。<郡司> |
8/7 |
1:大きな流行は引き続きありません。2:この夏で2例目の無菌性髄膜炎が8月6日に入院しました。(散発ですね。)3:ヘルパンギーナが少し目立つくらいであいかわらずムンプスと水痘がしぶとく発生が続いています。4:成人麻疹の発生が長岡市内であったので引き続き小児での感染波及には注意が必要です。<郡司> |
8/2 |
1:引き続き感染症の大きな流行はありません。2:先週の無菌性髄膜炎は単発でその後は現在ありません。3:手足口病、ヘルパンギーナの夏風邪軍団がちょぼちょぼと発生が続きます。4:ムンプス、水痘は依然としてわずかずつ発生しています。5:地域で経路不明で麻疹成人が散発しているので要注意です。今後の麻疹対策課題として、緊急対策を保健所&地域医師会の主導でフィールドで展開できる権限、役割が整うといいですね。<郡司> |
7/27 |
1:アデノウイルス咽頭炎が再度増加した印象です。2:手足口病が明らかに増加傾向です。ヘルパンギーナがあいかわらず増加しています。3:ムンプス、水痘がまだ発生が続いております。今週にムンプス髄膜炎が2名当院では入院しました。4:例年流行するエコーウイルスなどによる夏かぜの無菌性髄膜炎は今夏はまだ一例もありません。狼の噂をすると…などと西洋の諺にあるようですが。5:といっていたらたった今長岡市内十日町地区の小3の男の子が無菌性髄膜炎で入院しました。この夏第一号です。<郡司> |
7/19 |
1:引き続き大きな感染症流行はありません。2:水痘、ムンプスがあいかわらずくすぶって小流行が続いています。3:アデノウイルス咽頭炎は減りました。4:ヘルパンギーナが小流行続いています。<郡司> |
7/12 |
1:引き続きあまり感染症の流行はありません。2:ヘルパンギーナが唯一流行しています。3:ただしムンプス、水痘は依然として消えていません。4:今のところ麻疹の続発はありません。もう一週間無事に過ぎますように。(先週は外来3日分受診者からのべ60名あまりに緊急ワクチンなり、ガンマグロブリン筋注をいたしました。)5:見附方面では一部まだインフルエンザが発生しているとのことです。(by橋本)<郡司> |
7/5 |
1:感染症は全般に少なくなっています。ヘルパンギーナとアデノウイルス咽頭炎がくすぶり流行中です。またムンプスと水痘も一部地域では保育所関係で流行が続いています。2:特記事項は7月3日麻疹疑いが2名入院しました。緊急体制です!当科に初診した前日と当日の全受診者のカルテチエック、麻疹ワクチン未接種のかたには夜間に電話連絡。7月4日、5日はこの対応で接触2日以内ではワクチンを原則とするが、体調と家族の希望でガンマグロブリン筋注、3日以後ではガンマ注。約30名の呼び出し説明、処置にてんやわんやです。七夕の短冊に「こどもたちの二次感染が防止できますよう」3:栃尾の1ヶ月の赤ちゃんが救急車で入院、百日咳です。咳き込み、引き込みで呼吸停止、かろうじてセーフ。関係しそうな幼児の通う保育園には注意勧告をしましたが。<郡司> |
6/28 |
1:手足口病、ヘルパンギーナがいくらか増加して流行中です。2:水痘、ムンプスが県内他地域に比較しいつまでも感染が減少しません。新潟市と傾向は似ているので扱い範囲が広いかとも推定されます。3:伝染性紅斑は一部地域のみで発生しています。4:アデノウイルス咽頭炎または結膜炎を起こせば「咽頭結膜熱」も相変わらず減りません。5:夏型のエンテロウイルスでの嘔吐下痢症がいくらか増加してきたようです。<郡司> |
6/21 |
1:大きな感染症流行はなく、ほぼ先週と同様です。パラインフルエンザウイルス感染によるクループを起こすかぜ、また発熱数日続くアデノウイルス咽頭炎が小規模の流行です。2:ムンプス、水痘がいまだくすぶっています。3:伝染性紅斑、手足口病がまだ少しで、あらたに夏かぜの代表、ヘルパンギーナが発生し始めました。<郡司> |
6/14 |
1:大きな感染症の流行はありません。2:ムンプス、水痘、「嘔吐するかぜ」、アデノウイルスによる咽頭炎&「咽頭結膜熱」がまだ少し見られます。3:比較的新しいものでは、手足口病が北長岡、見附方面で手足口病が南長岡・小千谷方面で小流行が始まっています。<郡司> |
6/7 |
1:インフルエンザは長岡市内でほぼ見られなくなってきました。ただし見附地区ではまだB型インフ発生中とのことです。(byはしもと小児科)2:アデノウイルス咽頭炎(ときどき結膜炎を合併する)がまだ流行中で週に数人あまりに発熱が続くため入院したりもしています。4−5日で解熱がふつうですが、入院例では6−8日など。3:ムンプス髄膜炎が今週も1名入院、検査はおいやとのことで点滴入院中。まだムンプスは発生中。4:水痘もまだ、また手足口病および伝染性紅斑も一部で発生中。<郡司> |
5/30 |
1 インフルエンザBは流行が終了しかけております。2 アデノウイルス咽頭炎が中等度の流行状況です。とくに幼稚園、保育所で高熱が多いのは大半がこれのようです。3 水痘、ムンプスが少ないですが出つづけております。4 パラインフルエンザウイルスによると推定される夏型のクループ(ケンケン咳、吸気のゼイゼイのかぜ)が小流行中です。けっこう家族内や園児間での感染率は高率です。5 手足口病が長岡市内のある保育所で小流行が始まりました。まもなくコクサッキーウイルスによる夏型が例年のように流行が始まると予想されます。<郡司> |
5/23 |
1 インフルエンザB型が先週より減っています。当病院でもついにOIAキットが完全になくなりましたので5月20日の陽性を最後に正確な判定困難になりました。2 アデノウイルスによる咽頭炎が再度増加流行しています。ときに結膜炎合併もあります。こっちはアデノチエックという検査法で確定診断できています。3 水痘、ムンプスもまだ少数ですが発生が見られます。4 一部地域で「吐くかぜ」(急性ウイルス性胃腸炎)が再流行し始めました。<郡司> |
5/16 |
1:インフルエンザB型がまだ発生続いています。長岡、見附の患者さんが多いです。ややピークを過ぎた感じです。なお今期のB型インフでは細菌感染症の重症合併および熱性けいれんの合併がA型に比較して頻度が多い点がめだっています。2:例年より1ヶ月近く早めにクループが流行し始めています。初夏型のパラインフルエンザ3型と推定されます。関東では5−6月でも、例年は長岡周辺では6−7月に流行なんです。今年は連休直前の4月下旬から発生が目に付き始めました。3:まだ水痘、ムンプスも地域により幼稚園・保育所での感染を中心に発生が続いています。<郡司> |
5/7 |
1.相変わらず長岡市、見附市などでインフルエンザB型が流行しております。県の統計では減少傾向なのですがまだそんな感じはありません。2.水痘、ムンプス、アデノウイルス咽頭炎もしぶとくだらだら発生が続いています。3.ロタウイルス胃腸炎が激減しました。4.目新しい感染症はありません。<郡司> |
4/26 |
1.インフルエンザBが中規模流行です。この1週間で入院した熱性けいれんの初発はすべてがインフルエンザB型に誘発されたものでした。(5例、1歳ー7歳)2.水痘、ロタウイルスの胃腸炎が減少傾向ですがまだぱらぱらと発生しています。3.アデノウイルスの咽頭炎、ムンプスはほとんど見なくなりました。<郡司> |
4/19 |
1.インフルエンザがA型とB型が入り混じり少し発生しています。頻度はもっとも多い時期の8分の1くらいです。2.アデノウイルスが引き続き長岡市内でも再度流行しています。(by太田こどもクリニック)3.ムンプスも減りましたがもう少し出ています。4.伝染性紅斑もすこし流行っているようです。<郡司> |
4/14 |
長岡市の下川西にある保育所に通園しているんですが、園児でけっこう高熱が流行とのこと。この3ヶ月以内でフルA陽性のインフルエンザ(様疾患)を2回やっているので、ひさしぶりにOIA法施行。陽性でした。その後フルAの陰性を確認しました。いわゆるサブトラクション法ですが
当院では今シーズン初めてのB型インフルエンザを確認しました。もっとも厚生省情報・全国ML情報では関西を中心に今期は早くからB型の発生が報告されておりましたので別に不思議はないのですが。地域での小流行でしょうか?頻度的にはいずれにしても終焉にむかうところと思います。<郡司> |
4/12 |
1.今週まだ「残党のような」インフルエンザが長岡市内患児で1名いましたが、先週もほとんど受診なく、地域ではインフルエンザは終焉しかけています。2.アデノ咽頭炎、「嘔吐のかぜ」(=ウイルス性胃腸炎)もかなり減りました。3.ロタウイルスの嘔吐下痢症が唯一流行しています。4.そうそう忘れていたけど、「りんご病」(=伝染性紅斑)の発生があるようです。ハシリのりんごでこれから季節外れのシュンが来るのでしょうか?<郡司> |
4/4 |
1.インフルエンザが今週はすごく減りました。それは気候が春に変わったことと学校、幼稚園が春休みに入った影響で集団内感染が途絶えて、一気に終焉に向かった感じです。先週でピークは越えたのではないでしょうか。2.アデノウイルスによる高熱の続く咽頭炎がその代わり長岡でも再び増加してきました。(先週は見附で報告あり)3.嘔吐、下痢が乳幼児を主に明らかに流行が拡大し、大半からロタウイルスが便検査で陽性です。4.終わったと見えた水痘も長岡市内で一部の保育所・幼稚園でまだ流行が続いておりました。5.ムンプスも減少しましたがまだ発生しています。先週もひとりムンプス髄膜炎の入院が長岡中央病院ではありました。<郡司> |
3/30 |
1.インフルエンザA型が先週よりさらに流行しております。地域のばらつきはありますが、長岡駅周辺では連日多数例が発症しております。まだピークは去りません。2.見附・今町界隈では再度アデノウイルスが流行とのことです。(はしもと小児科)3.やはりパラインフルエンザでしょうか、一度減少した無熱または軽度の発熱でクループが再流行しています。4.ムンプスも減少しつつ、まだ流行しております。5.「嘔吐のかぜ」がようやく減少、その代わりロタウイルスによる嘔吐下痢症が小流行し始めています。いま流行の便が白っぽくなる嘔吐、下痢はまずほとんどロタウイルス感染症と推定されます。<郡司> |
3/22 |
1.ひきつづきインフルエンザが流行中です。この3週間週ごとに倍増していますが、まだピークは越えてない感じです。 体力の弱ったところに細菌感染で重症化することもあり、高熱が3日以上続きかつ元気がないときはぜひ医療機関を再診なさってくださいね。2.ムンプスもまだ発生が続いています。今週もムンプス髄膜炎1名があらたに長岡中央綜合病院小児科では入院。3.アデノウイルス咽頭炎がずいぶんと減少しましたがまだ発生しています。<郡司> |
3/15 |
1.インフルエンザの流行が続いております。さいわいまだ重症合併症例はでておりません。流行期の「熱性けいれん」特に2−4歳の幼児のはじめての場合は採血で抗体を調べるとほとんどインフルエンザです。フルA迅速検査は偽陰性が半分くらいでしょうか?(すごくあやしいお子さんは二日連続で検査すると数割は陽性となります。抗原量が急増するために検出しやすくなるのでしょうね。)2.ロタウイルス胃腸炎が少し、その他の嘔吐のかぜ=ウイルス性胃腸炎もまだ多く発生しております。3.ムンプスがまだ流行が続いています。今週もムンプス髄膜炎が2名入院しました。4.アデノウイルス咽頭炎がずいぶん減ってきました。RSウイルスによる喘息性気管支炎はほぼ見なくなりました。<郡司> |
3/8 |
1.インフルエンザの発生はさらに倍増です。先週から数箇所の小中学校で学級閉鎖がありました。インフルエンザA型の香港型とソ連型とが混在して流行しているらしいです。(県内ではいま佐渡と柏崎に次ぐ発生の多さです。)2.「嘔吐するかぜ」=ウイルス性胃腸炎がまだ流行しています。小児科外来で輸液セットが昨日は底をつきかけたそうです。3.ムンプスもまだしぶとく発生が続いています。4.減少していたクループを起こすウイルス感染(パラインフルエンザ?)が乳幼児に再び散発しています。いったん1月-2月で見なくなっていましたが。5.水痘とRSウイルスはほぼ見ないほどに減少しつつあります。<郡司> |
3/1 |
1.「吐くカゼ」のみがあいかわらず多発・流行しています。従来からの小型球状ウイルスSRSVとアデノウイルスの2種類に加えて、先週から明らかにロタウイルス感染が急増してきました。一部地域・集団では成人も感染して嘔吐・発熱・下痢がでています。2.インフルエンザはそのまま横ばい状態で小流行が続いております。太田こどもクリニックでの検査結果では2月の流行期に入り第1、2週ともインフルエンザAソ連型が分離されているとの最新情報が入りました。3.ムンプスとアデノ咽頭炎はやや減少傾向、水痘は明らかに減少傾向となってきました。4.乳幼児のRSウイルス感染症は激減です。<郡司> |
2/22 |
1.インフルエンザが規模は小さいながら流行しています。(流行年の同時期との比較で10−20分の1程度なんですね。)長岡地区では,今週に入り,黒条の保育所、北中学校、東中学校,神田小学校,、その付近の幼稚園などでインフルエンザが流行し始めています。(by太田裕)さらに宮内、上除、日越などの保育所や福住、旧市街地の幼稚園でも、東北中学校、附属小学校でも患者発生がありま確認されました。2月12ー18日の先週の県公式報告で、すでに長岡保健所管内で定点あたり4.4人に増加して、その前週の2倍以上の急増でした。2.まだアデノウイルス咽頭炎およびムンプス、水痘、ウイルス感染性胃腸炎の流行が続いております。ムンプス、水痘、感染性胃腸炎は新潟県下では長岡周辺が引き続きもっとも発生報告数が多いです。3.RSウイルスがさすがに下火になって見なくなって来ました。<郡司> |
2/13 |
1.インフルエンザが長岡市周辺でその後は一部地域で集団保育で小流行あり。先週の勢いはやや弱りボヤ火事状態。2.ムンプスの流行が続き、先週もムンプス髄膜炎が長岡中央病院ではさらに2名入院してます。3.まだまだ「嘔吐のカゼ」(ウイルス性胃腸炎)が流行しています。昨日も休日診療で10名近く点滴しました。4.地域によりまだRSウイルスによる肺炎、喘息性気管支炎、そしてパラインフルエンザによるクループが発生しております。<郡司> |
2/7 |
1.インフルエンザA型が長岡市周辺でじわりと増加しています。(先週の感染症情報で県内では長岡市と新潟市が二大発生地域)長岡駅中心部に向かい、西側から信濃川向うの関原ついに川を越え若草町、南から滝谷・越路町、また反対の北では新組と周辺の三方から攻め寄せてきております。2.まだムンプスの流行が続き、今週もムンプス髄膜炎が長岡中央病院では2名あらたに入院してます。3.ロタウイルスもその後は散発程度です。まだまだ「嘔吐のカゼ」(ウイルス性胃腸炎)が流行しています。4.アデノウイルスの咽頭炎がまだ流行しております。高熱が3−4日続き、のどの痛みがあります。自然になおるのですが、解熱まで抗生剤を内服するのもふつうでしょうね。なぜなら「ばい菌」による扁桃腺炎と区別がむずかしいですから。<郡司> |
1/31 |
1.インフルエンザですが、長岡市内の一部内科医さんから学童幼児での数名(MLで)報告が今週出ております。長岡中央総合病院小児科では連日数名以上検査しておりますがもっか続発はありません。予想を下回る流行いまだの現状です。2.これに比してムンプスによる髄膜炎2名入院、RSウイルスによる肺炎・喘息性気管支炎常時数名入院続いています。3.入院ほどではないが点滴処置は必須くらいの瞬間重症度(通常半日の嘔吐)のウイルス感染性胃腸炎の嘔吐は、あいかわず地域を変えながら流行が続いております。ちなみに1月28日のわたしが診療にあたった日曜日の救急外来ではごく一時的ですが小児用の点滴セットが底を尽いたくらいです。4.1月29日夕方発熱のない下痢に伴う「けいれん重積」で入院した乳児は入院時ロタ陰性でしたが、白色便でもありしつこく昨日も再検したら下痢便でロタウイルスが陽性でした。(ときどきけいれんを合併するんですよね。)長岡市川崎のかたでしたが、もっかロタウイルスも頻回に検査していますが、大きな流行はありません。<郡司> |
1/23 |
1.長岡地区ではインフルエンザはA型が散発状態です。成人でも発病しているようです。先週3名が長岡市内の別地域で確認されました。本日は流行していると噂のあるということで長岡市四郎丸の幼稚園児を(帝京幼稚園)このかたはフルA陰性でした。2.またRSウイルスが逆襲というより別地域に広がりを見せているようで今日入院した39.9度のインフルエンザの検査フルAが陰性の2歳の肺炎(+喘息)の女児は鼻汁でRSウイルスが陽性でした。3.水痘ほめっきり見なくなり、嘔吐するウイルス性胃腸炎および流行性耳下腺炎の発生がまだ続いております。<郡司> |
1/16 |
1.1月13日、14日にかけてインフルエンザA型患者2名ですが、長岡市内の2歳、3歳の幼児が「熱性けいれん」や高熱と脱水症で長岡中央総合病院小児科に入院しました。おふたりは別地域で周囲に明らかな流行はなく感染経路は不明です。さいわいに脳症ではありませんでした。いよいよインフルエンザの流行が始まるのかもしれません。2.まだまだ「嘔吐するかぜ」が流行しております。3.ムンプスと水痘はかなり減ってまいりました。アデノウイルスによる結膜炎を伴う発熱、「はやり目」=「流行性角結膜炎」がちらほらです。<郡司> |
1/11 |
1.ムンプス(=流行性耳下腺炎)が相変わらず流行が続き、ちらほらとムンプス髄膜炎(頭痛、嘔吐、発熱が3大症状)が入院しています。1月11日現在は2名入院。なお他にその他のウイルスによる無菌性髄膜炎が1名入院中です。2.水痘がこれに比較してすこし流行が下火でしょうか。3.RSウイルスの気管支炎・肺炎、ウイルス性胃腸炎もまだ出没しております。4.インフルエンザが12月下旬に散発したきりで、流行がありません。
《追加報告》12月に長岡市内の小児のインフルエンザ疑い者3名の県環境保健研究所に提出した検体はすべてインフルエンザA香港型であったとの結果でした。(太田)<郡司> |
1/5 |
1.ついに1月5日見附市の2歳児で冬の嘔吐下痢症が出ました。長岡中央病院小児科受診ロタウイルスが便で陽性になりました。脱水がひどく点滴しましたが、嘔吐下痢が主で便が白色調になりやすいのが特徴です。まだその他の嘔吐が主症状の急性ウイルス性胃腸炎(アデノウイルスと推定される)が流行が続いております。2.流行性耳下腺炎と水痘は相変わらず続いており、県内ではもっとも発生流行が多いようです。3.RSウイルスによる喘息性気管支炎・肺炎がやや減じたもののまだ発生しております。4.高熱が3−4日続き白苔の付着する(アデノウイルスが原因かと推測される)扁桃炎・咽頭炎がいくらか出ております。5.まだインフルエンザは流行なしです。<郡司> |