25)まめ、ナッツ類

 子どもの気管支異物で一番多いのは豆類です。豆類は化学性肺炎を起こします。今回は豆類による誤嚥事故を3例紹介します。

10カ月の男の子、豆と肉入りシチュー(ベビーフード)を与えている途中で泣き始め、顔色が真っ青になりました。背中をたたいて吐き出させ、すぐに耳鼻科に受診、のどには異物は認められませんでした。しかし翌日発熱し呼吸障害が強くなり病院に緊急入院、呼吸状態が悪化したため人工呼吸管理を行いました。その際に大豆の破片が喀出され、その後呼吸状態は改善しました。

1歳3カ月の女の子。ピーナッツをなめていた直後よりゼーゼーし始めました。病院に緊急入院し、全身麻酔下に気管支異物摘出術を施行され、ピーナッツを摘出しました。その後経過は順調です。

2歳11カ月の男の子。アーモンドを食べていて咳きこみと嘔吐がありました。受診したら風邪と診断されましたが、その後も咳と発熱が続いたため受診、気管支異物の疑いで入院となりました。全身麻酔下で気管支鏡を行いアーモンドの破片を摘出、その後改善しました。

3歳以下の子どもへ豆類、ナッツ類を与えるのは危険です。