24)毎日ある危険
4歳の男の子が、夕食後に洗面所で歯みがきをしていました。母が居間に移動したため、男の子も居間に移動し、ソファの袖の部分に立って歯ブラシをくわえていました。泣き声に母が振り向くとフローリングの床にうつぶせに倒れており、仰向けにしたところ歯ブラシの柄が口から見えていました。あわてて歯ブラシの柄をつかんで引っ張りました。しかし、歯ブラシの先端が折れて無くなっており、口の中を見ても先端は見えませんでした。緊急で受診、頭のCTで歯ブラシの折れた先端がのどに刺さっていることがわかりました。全身麻酔下で手術が行われ摘出されました。
夕食後、母が1歳9カ月の男の子に歯ブラシをわたし、テーブルふきをしていたところ、男の子は歯ブラシをくわえたまま駆け寄ってきて母の背中に勢いよく抱きつきました。男の子が急に泣きだしたため口の中を見ると歯ブラシの先が右の頬に突き刺さっていました。緊急に受診し全身麻酔下で傷の修復手術をしました。
子どもの口に刺さる危険は、歯ブラシ,箸,割り箸,フォーク,鉛筆,綿菓子の芯の割り箸,おもちゃの太鼓のばちなどが代表的です。これは毎日ある危険です。毎日気にしていなければいけません。