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たまにＪＲを利用するとイヤホンを使いながらスマートフォンを見ている人が多いのに気づきます。自分だけの音を楽しむ時にはイヤホンは便利な道具です。さて、今回はそのイヤホンがおこした事件です。
生後9カ月の男の子、夕方、突然嘔吐しました。手にイヤホンの部品を持っているのに、他の部品が見当たらないことから、イヤホンの誤飲を心配して受診しました。検査をしたところ、イヤホンのスピーカーの金具部分が食道の中にあることがわかりました。カテーテルを使い、その金具を取り除くことができました。生後11ヵ月の男の子、家事をしていた母親がその子の嘔吐に気づきました。まだ登れないと思っていた台の上によじ登っており、その上にあったはずのイヤホンが見当たらなくなっていました。えづきが続くため救急外来を受診しました。レントゲンで頚部に丸い影を認め、内視鏡検査でイヤホンのスピーカーの網部分であることがわかりました。結局、全身麻酔で内視鏡によりようやく除去することができました。
おとながよく使う品物は、子どもにとっては興味の対象です。ましてイヤホンはお口の中に入れやすい手ごろな大きさです。乳児のいるご家庭では保管場所にご注意ください。
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