19)加熱式たばこ

 加熱式たばこというものをご存知でしょうか? たばこ葉に火をつけず、電気的に加熱して吸う、新しいタイプのたばこ(加熱式たばこ)です。煙やにおい、タールなどの吸入や空間への排出が少ないとされ、販売数を伸ばしています。今年の11月、国民生活センターからこの加熱式たばこについて、乳幼児の誤飲に注意するようにとの報道発表がなされました。それによると、1歳の女児が加熱式たばこを口に入れているのを発見し、すぐに取り上げたが、その後フラフラしてぐったりしてきたので救急で受診した例。1歳の男児が父の部屋のごみ箱にあった加熱式たばこをなめており救急で受診した例。1歳3か月の男児が、口から加熱式たばこの葉を出しているのに母親が気づき、その直後にたばこの葉と茶褐色の内容物を嘔吐、救急で受診した例、などの症例報告が載っています。 加熱式たばこの利用者が増えている現状では、このような誤飲事故はさらに増えると思われます。加熱式たばこは副流煙が少なく、有害物質が少ないとのことで、家族や自分の健康を考えて選択されたのだと思いますが、乳幼児には新たな危険物の登場ということになったようです。