18)ラムネのビン

 ラムネのビンは中にビー玉が入っていて子どもには人気です。お祭りの縁日や旅行先のお土産店などで売っていることも多く、親にとってもなつかしい思い出があるかもしれません。フタになっているビー玉を押し開け、ビー玉が口をふさがないように上手にラッパ飲みをします。さて、このラッパ飲みの後で発生した事故の例を紹介します。8歳の女の子が、お祭りの縁日で買ったラムネを自宅に持ち帰り、リビングで飲んでいました。ラムネを飲み終えて、舌を飲み口に付けて中の空気を吸い続けたところ、ビンから舌が抜けなくなりました.母親が1時間くらい努力しましたが抜けず、救急外来を受診しました。舌がビンの中に 2〜 3cmくらい入り込んでおり、細い器具をわきから差し入れながら麻酔ゼリーを注入し、ようやく舌を出すことに成功しました。舌の先は腫れて、内出血がみられました。舌をすぼめてビンを吸い続けるとビンの中が陰圧となって舌が引き込まれ、さらに舌の先がうっ血で腫れるため抜けなくなってしまいます。子どもは遊びでいろいろな形をした容器を口で吸うことがあります。小さい容器で、口の部分が狭くなっている場合には同様なことが起こる可能性があります。楽しいビンにも危険あり・・ですね。