15)チューハイ・サワー

気持ちの良い季節です。家族で行楽に出かけ、野外で食事などお楽しみの計画もあるかもしれませんね。そのような時の飲み物として缶入りの清涼飲料が手軽ですが、そこでひとつ注意が必要です。清涼飲料と間違えるような外観の「低アルコール飲料」があるからです。おいしそうな果物の絵とあざやかな色彩になっており、「清涼飲料」と間違って飲んでしまうことがあります。確かに、缶には「お酒」の表示がありますが、子どもの年齢によっては気づかずに飲んでしまうこともあり得ます。日ごろは親が注意していても、行楽など、いつもとは違う状況で誤飲がおきるようです。日本小児科学会は子どもの事故を紹介していますが、その中にもアルコール飲料の誤飲の報告があります。家族で焼肉店に外食に行ったときに、1歳の女の子にカルピスソーダを注文したところ、店員が誤ってカルピスサワーを運んできました。女の子はそのカルピスサワーを一気飲みしたそうです。顔が赤くなり、興奮状態となり、歩行もふらついていたため緊急入院となりました。胃洗浄と点滴を行い翌日には回復しました。グラスに入っていると外見からはわからず、甘い味がすれば子ども自身も判断することはできません。

活動的な季節、せっかくの楽しい外食や行楽です。大変なことにならぬよう注意しましょう。