14)かくれんぼ遊び

 子どもはかくれんぼ遊びが大好きです。思わぬところに隠れて、ドキドキしながら鬼が来るのを待ちます。でも、家庭内には危ない隠れ場所もあるようです。日本小児科学会のホームページに掲載されている事故報告を紹介します。6歳の女の子が自宅で友人とかくれんぼ遊びをしていました。浴室に入り浴槽のフタに乗ったところ、フタが外れ、浴槽内に転落しました。たまたま加熱中で浴槽内のお湯はかなり高熱になっていたようです。母親はドンという音の後に「熱い」という声を聞き浴室に駆けつけました。女の子は自力で浴槽からはいあがり、着衣を脱いでいましたが、すでに全身大やけどの状態でした。緊急入院し、皮膚移植などを含む治療を受け、次第に回復に向かったとのことです。浴槽はやけどの他に溺水という危険もはらんでいます。子どもが遊びで浴室に入ることは厳禁としたほうが良いようです。最近の浴槽はお湯の温度管理ができるようになっていますが、以前のお風呂はかなり熱くなるものもあります。特に表層は熱くなりますので、通常の入浴の際にもやけどには注意が必要になります。浴室が嫌な思い出の場所になることがないように、工夫が必要です。