13)自転車用ヘルメットによる窒息

 3歳の孫が念願の自転車を買ってもらいました。自転車用ヘルメットをかぶり、手と足にプロテクターをあて、まだよろよろしながらも楽しそうに走っています。

さて、自転車用ヘルメットが引き起こした事故のことが、日本小児科学会の傷害速報に掲載されています。6歳の女の子が学校から帰宅して、自転車で広場に向かい友達と公園で遊んでいました。ヘルメットをかぶったまま「うんてい棒」に登っていたところ、足を滑らせて「うんてい棒」の間に落下しました。その時にヘルメットが鉄棒と鉄棒の間にひっかかり、顎ひもで首つり状態になりました。友達が周囲に助けを求め、大人に助けられましたが、意識がなく心肺停止の状態で緊急入院しました。集中治療を受けた後に次第に意識が回復し、幸いなことに38日目には学校に復帰できました。

自転車に乗るときは頭を守るために必要なですが、降りて遊ぶ時はヘルメットをはずして遊ぶべきです。むしろこの例から学ぶべきことは、首のまわりにひもをつけたまま遊具で遊ぶのは危険である、という教訓です。